初心者向け ローリスクローリターン投資 持株会の活用法

企業に勤めている会社員の方ができる投資に持株会があります。

持株会とは、上場企業の95%以上が採用しており、給与や賞与から控除して、企業の株を購入、社員の資産形成を行う福利厚生の1つです。

毎月定期的に積み立てることで、株価が高い時には購入株数が少なく、低い時には多く購入することで、平均取得単価を現在の時価に近づけるドルコスト平均法で購入します。

持株会のメリットとして奨励金があり、積立額に対して数%上乗せして支給されます。定期預金と比べて高く設定されていることから、魅力的ではありますが、株には価格変動リスクがあります。

私はこれまで持株会の仕組みについては否定的な考えを持っていました。

その理由として、

①自分の好きなタイミングで売買できない

株価が高すぎると思っても、決まったタイミングで買い増しされることで、平均取得単価が上がってしまいます。右肩上がりに上がり続ければどこで買い増してもプラスとなりますが、長くは保てない場合、無駄な買い付けとなってしまいます。

売却に関しても、最低単元まで持株が貯まらないと証券口座へ引き出せず、やっと貯まって引き出し処理を行っても、そこから更に時間をかけて口座へ移動、売却できる時には既に遅く、タイムラグがあります。

このタイムリーに売買できないことが持株会の不利な点です。これは長期で資産形成を行うという目的があることから当たり前ともいえます。

②長期投資(インデックス投資)は経済ショックに弱い

直近であればコロナウィルスによる新型肺炎の経済ショックで株価は大きく下落し、含み損を抱えている方も多いと思います。そこから継続して買付すれば次の上昇で含み益となる可能性もありますが、いつ上昇するかは不明の中、含み損に耐え続けることとなります。この耐えられる限度が個人のメンタルによって違い、損失が限度を超えて耐えられなくなった人から損切り、もう投資は止めようとなってしまいます。長期投資は理屈として悪くないのですが、それを現実として実行し続けられるかどうかのギャップがあると思います。

ここまで私の思うデメリットを挙げました。ではここで本題である持株会の活用法として大事なポイントが何かというと、

優位性は「奨励金」

デメリットは「価格変動リスク」

と考え、「奨励金>価格変動リスク」となれば利益を得ることができます。

それを実践するための条件は、

①持株会の会員として積み立てができる

②持株会の株売買に制限がない

③決められたルールを必ず守る

②については、積み立ててから一定期間売却できないなどの縛りがないことです。

この方法で得られる利益の源泉は奨励金となるので、会社によっては奨励金の割合が高い、または月当たりの積み立て限度額が高ければ、それだけリターンも大きくなります。

有料パートには具体的な方法と実際の取引に沿ったシミュレーションを行い、損益額(トータルリターン)を出しています。

この投資法はローリスクローリターンなので、堅実に利益を積み上げたい方に向いています。

大きなリターンは望めないので、コツコツと小さな利益を得るものということを理解したうえでご購入をお願い致します。

noteの購入金額については、奨励金5%で一か月10万円積み立てた場合の期待リターンが5,000円となり、約一ヶ月で回収できる金額と仮定して設定しました。

※新型コロナウィルスによる暴落で相場が荒れている為、一時的に値下げしました。相場が落ち着けばまた戻す予定です。

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