星に願いを
学校
下校準備をしていると声をかけられた。
麗奈)○○!今日、星見に行こうよ!
○○)また、急な話だな。
麗奈)今日ね!流星群が見れるんだって!
○○)へぇ〜、そうなんだ。
麗奈)今日の0時、裏山の天文台に来て!
○○)おい、まだ何も言ってねぇぞ。
麗奈)じゃ!ちゃんと来てね!
○○)おっ、おい!
麗奈は何処かに行ってしまった。
○○)これで今月何回目だよ。
○○)しょうがねぇから行ってやるか。
○○は下校準備を済ませ、学校を後にした。
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彼女の名前は小田倉麗奈。俺の幼馴染。
幼い頃から星が好きらしく、今ではよく天文台に星を見に連れて行かれる。
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時間は過ぎ、時刻は約束の0時になった。
既に○○は天文台に着いていたが、麗奈がまだ来ていなかった。
○○)あいつまだ来てねぇのか。
すると後ろから声がした。
麗奈)遅れてごめん!
望遠鏡など大荷物を抱えた麗奈が来た。
○○)途中で事故ったのかと思ったよ。
麗奈)ごめん、ごめん。
麗奈)それじゃ、初めよっか。
2人は望遠鏡などの準備をし始めた。
麗奈)よしっ!準備完了!
麗奈)今日の目標は流星群を見る事!OK?
○○)うっす。
麗奈)流星群が見えるまで待機!
○○)了解。
2人は望遠鏡で星を見たり、雑談などをしながらその時を待った。
開始から1時間後。
麗奈)ねぇ〜、まだ来ないの?
○○)もう来ないんじゃねぇか?
麗奈)いや!そんなことは無い!
○○)でも、もう時間も時間だぞ?
麗奈)見れるまで帰らない!
○○)朝まで見れなくても知らないぞ。
麗奈)絶対に見るもん!
キラン
すると、夜空に一筋の光が通った。
麗奈)あっ!流星群だ!
○○)うわぁ、本当だ。
夜空一面に流星群が流れ始めた。
麗奈)お願い事しなきゃ!
すると麗奈は目を瞑り、手を合わせてお願いした。
○○も麗奈に合わせるようにお願い事をした。
麗奈)ねぇ〜、何お願いしたの?
○○)ん?俺は元気で過ごせますようにって。
麗奈)なんか○○らしいね。
○○)そう言うお前は?
麗奈)私はね〜、好きな人と付き合えますようにって。
○○)へぇ〜、そりゃ頑張れよ。
麗奈)ねぇ、○○は好きな人居ないの?
○○)俺は居ないかな。
麗奈)そうなんだ、、、
○○)流星群も見れたしさ、もう帰ろうぜ。
麗奈)ねぇ、待って!
○○)何?
麗奈)なんで今日、一緒に来たと思う?
○○)そりゃ、いつも見に来てるからだろ?
麗奈)それもあるけど違うの。
○○)じゃ、他に何が?
麗奈)○○と見たかったの!流星群を!
○○)えっ?
麗奈の突然の告白に驚く○○。
麗奈)昔から優しい○○の事が好きなの!
○○)ずっと好きだったの?
麗奈)そう!でもずっと言えなくて、、、
○○)ごめんな今まで気づけなくて。
○○)麗奈、よろしくなこれからも。
麗奈)えっ?付き合ってくれるの?
○○)うん、麗奈だったら良いよ。
麗奈)あの、その、これからもよろしくね。
○○)麗奈おいで。
2人は月の光に照らされながら抱きしめあった。