困ってる女の人を助けたら、それは推しだった。
とある日の休日
仕事が休みの○○は買い物に出掛けていた。
○○が歩いていると、道の先で男2人組に絡まれている女の人が居た。
心配になった○○はすぐに女性のもとにかけていった。
○○)おい!何してんだ!
男1)なんだこいつ?
男2)邪魔だよ、とっとと退きな。
○○)困ってるだろ、女の人。
男1)ただ遊んでるだけだよ、そうだよな?
男1は女性に目をやったが、女性は今にも泣きそうになっている。
○○)どう見ても、泣きそうじゃねぇか。
男2)おい兄ちゃん、そろそろ退かないと痛い目見るぞ?
○○)良いよ、来いよ。
○○が挑発した瞬間、男2が○○目掛けて拳を振りかざした。
ドゴン!
鈍い音がした後、その場に倒れ込んだのは男2だった。
男2)う…うぅ…うぅ…
男1)なっ…何が起こったんだ…?
○○)ほら、お前はどうすんだ?
男1)くっ…今日は勘弁しといたるわ、覚えとけや!
そう捨て台詞を吐き捨てると、男1は男2を担ぎその場を去った。
すると後ろから声をかけられた。
??)あの、ありがとうございました!
今さっき助けた女性は深々と頭を下げ、○○にお礼をした。
○○)そんな大した事した訳じゃないですよ、顔上げてください。
○○がそういうと女性は顔を上げた。
○○)えっ…あれ…?
??)どうかしましたか?
その顔に○○は見覚えがあった。
○○)あの日向坂46の金村美玖さんですか?
金村)えっ!私の事知ってるんですか!
○○)そりゃ、知ってるも何も推しですから…///
○○は数年前、友人に見せられた日向坂46のMVで日向坂46にハマり、そして大の金村美玖推しだったのだ。
金村)えっ!私が推しなんですか!
○○)えぇ…///そうなんです///
金村)こんな偶然あるもんなんですね。
○○)そっ…///そうみたいです…///
金村の屈託の無い笑顔を直接見せられ、しどろもどろになってしまう○○。
金村)改めて、助けてくださってありがとうございます。
金村)怪我とか大丈夫ですか?
○○)怪我は大丈夫です。
金村)それは良かったです、これから私仕事なんでこれで失礼します。
金村)これからもLIVEとか来てくださいね!
○○)はい!絶対に行きます!一生推します!
○○は本人に向かって高らかに宣言した。
金村)それじゃ、私はこれで。
金村はもう一度、○○に向かって一礼してその場を去った。
それから数年後。
2人はソファに座って、一緒にドラマを見ていた。
金村)ねぇ、何ボーッとしてるの?
○○)いや、僕らもこんな出会い方だったなって。
金村)そういえばそうだね。
○○)まさか、あの時助けた女の人が美玖だとは思わなかったよ。
金村)あの時○○に助けて貰ってなかったら、どうなってたんだろ。
○○)ほんと、人助けはするもんだ(笑)
金村美玖が日向坂を卒業した後、金村は必死に○○を探した。
そしてやっとの思いで○○の事を見つけ、金村から告白しそこから交際に発展し今に至る。
金村)これからも私の事守ってよね、ダーリン。
○○)ちゃんと守るよ、マイハニー。
2人は末永く幸せに暮らした。