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ChatGPTで小説プロットを作る3

前回の記事のプロンプトの何がまずいのか?
基本的にAIなんだからなんでも考えてくれるだろうという意識があるために発生しやすい問題になります。

プロンプト

まず、自分の小説のプロットを書くためにはどうしたらよいか?

ChatGPTが小説を構成するために求めるものは、前回も書いた通りです。

  1. 主人公の目的や欲求を設定するプロンプト 例: 「主人公が達成したい目的は何か?」「主人公の欲求は何か?」

  2. 主人公が抱える問題や障害を設定するプロンプト 例: 「主人公が抱える問題は何か?」「主人公を妨げる障害は何か?」

  3. ストーリーの舞台や背景を設定するプロンプト 例: 「物語の舞台はどこか?」「物語の背景にはどのような社会情勢があるか?」

  4. キャラクターの関係性を設定するプロンプト 例: 「主人公とライバルの関係性はどうなっているか?」「主人公と恋人の関係性はどうなっているか?」

  5. クライマックスや結末に向けた展開を設定するプロンプト 例: 「ストーリーのクライマックスはどうなるか?」「物語の結末はどうなるか?」

要するにコレらをすべて書き出すプロンプトを用意すれば良いわけです。
ただし、一気に用意する必要はありません。AIと対話相談していく形で構成して行けばいいのです。

まず、上記の1と3を混ぜたプロンプトを作ります。

『餃子の町として有名な栃木県宇都宮市で、20歳の女の子3人組が、地域貢献のために新たな名物を作ろうと地ビール醸造に乗り出す小説を書こうと思います。この時、彼女たちの前に立ち塞がる障害はどんなものが考えられますか?』

という感じに、自分が障害(2項目)を考えていたとしても、敢えて2項目の障害を提案してもらいます。
すると、AIは書き手が見落としがちな現実的な障害を提案してくれます。

AIが提案してくる障害(1)
障害提案(2)
障害提案(3)

こうした提案を元に、自分が考えていた障害と合わせて、2項目『主人公が抱える問題』『主人公を妨げる障害』を考えたプロンプトを作り出します。

このような形でAIに相談する形でプロンプトを作ってゆきます。

この方法の利点は、あくまでも考えるのは自分自身でありAIは補助ツールにしかならないために、自分の作品であると言い張れます。また、相談することで1人では見落としがちな穴を潰すことが出来ます。
特に後者の機能は使っていて良いなと思いました。編集者と相談する前に、基本的な部分でダメ出しのツッコミを入れられる数を減らせます。

これで優良プロットの制作に一歩進むことが可能となります。
では実際にプロット化を進めてみましょう。

プロット化の構文

4番目の提案を採用して、簡単な話の流れとエンディングを加えて、起承転結の構成をお願いします。
普段は起承転結の構成を僕は使いませんが、ここでは分かりやすくまとめるためにその構成を採用しました。

プロット1
プロット2、3
プロット4

ChatGPTの癖なのか、4段構成にするとエピローグの比率が大きくなります。本来の構成なら起1承6転2結1くらいの比率になると思いますが、そこは後で手を入れる時に調整してください。
あくまでも、AIが提案しているのはプロットの1例です。これを参考に自分のプロットを完成させてください。

ちなみに、小説の制作とは関係ありませんが、ChatGPTこんな質問をしてみました。

あくまでも架空の旦那さんの対応だけど、こんな感じに質問を出して、列記された項目を選んでさらに質問をしていくことで、内容に厚みを加えていくことができます。
ちなみに、美味しそうなタレだったので後で作ってみようと思いました😆

とにかく、分からなければAIに相談すること。ChatGPTを活用する利点だと思いますので、良いプロットを作るためにも相談していきましょう。

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