ChatGPTで小説プロットを作る2
ChatGPTを使って小説のプロットを作成する際、効果的なプロンプトはどのようなものがあるでしょうか?
以下に簡単にまとめてみました。
主人公の目的や欲求を設定するプロンプト 例: 「主人公が達成したい目的は何か?」「主人公の欲求は何か?」
主人公が抱える問題や障害を設定するプロンプト 例: 「主人公が抱える問題は何か?」「主人公を妨げる障害は何か?」
ストーリーの舞台や背景を設定するプロンプト 例: 「物語の舞台はどこか?」「物語の背景にはどのような社会情勢があるか?」
キャラクターの関係性を設定するプロンプト 例: 「主人公とライバルの関係性はどうなっているか?」「主人公と恋人の関係性はどうなっているか?」
クライマックスや結末に向けた展開を設定するプロンプト 例: 「ストーリーのクライマックスはどうなるか?」「物語の結末はどうなるか?」
これらのプロンプトを組み合わせてChatGPTに入力することで、効果的なプロットを作成することができます。
ただし、プロット作成においては、ストーリーの方向性を考えながら、必要な情報だけを選んで入力することが大切です。
ここまで書けば分かると思いますが、無条件でテキトーにプロットを作成してとお願いしても、Chat GPTはそれなりのプロットしか作ってくれません。
いかに優れたプロンプトを与えるか? という言葉の厳選とセンスが必要になってくるため、ものによっては自分でプロットを作成した方が速いということもあると思います。
逆に設定を作るのが好きだけど、物語を上手くまとめることが出来ないという人は向いている可能性があります。
ただ、その場合は5項目が埋められないために、クライマックスを作ることが難しくなります。
前回のテキストでも話しましたが、丸投げでプロットを作ってもらうことはテキトーなプロットになります。
実際に簡単な構文でプロットの作成を依頼してみましょう。
まず、主人公の性別年齢と部活、どんなジャンルかだけをプロンプトで指定して、それ以外は丸投げでプロットを作成してもらいました。
三幕構成としているので、残りの2幕、3幕目も掲載してみましょう。
一見するとまとまっているプロットに見えますが、このままだと良くて簡易プロットと呼ばれるものになりますし、これを見せられた編集者は困った顔をするでしょう。
具体性がないので、物語が平坦なのです。
例えば具体的な天文部の再興策は?
こまかい部分を見ていくと、あちこちに具体性に欠けるものがあると思います。それをトコトン指摘していくことを考えるともっと具体的にプロンプトを考えて指定するか、自分で考えた方が早くなります。
ということで、AIに丸投げすれば作家なんかいらないでしょ〜というのは、経営者側の幻想に過ぎないわけです。
もちろん、新人物書きの仕事と言われるゲームのフレーバーテキスト的なものを書く人たちの仕事は減ると思われます。ただ、シナリオをマルっと描かせるためには、それなりのセンスのあるプロンプトを構成する人が必要になるわけで、そのセンスを持っている人が作家ということになります。結局、シナリオライターは必要になるというわけです。
というわけで、今のところChatGPTは作家にとって敵ではなく、自分が考えた最強の設定と結末をまとめてみてくれる検証システム・ツールになる可能性があります。そう考えるとプロンプト構文を考えていくのもちょっと楽しくなってきませんか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?