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ChatGPTの構文研究・文字数と表現

文字数問題


ChatGPTを使用していていつも問題になるのが、文字数制限がまともにできないことだと思います。
ChatGPTに特定の文字数で回答を生成させるためには、その要求を明確にプロンプトに含めることが必要です。例えば、「100文字以内でパリの概要を説明してください」というように指示を出すことになりますが、思った通りの文字数にはならないはずです。

これは、ChatGPTのAIが完璧に文字数を管理する能力を持っていないためです。そのため、要求された文字数に完全に一致する回答を常に生成するわけではありません。
ChatGPTで文章実験では『持っていないため』などの言葉が使われた文章は『持って』『いない』『ため』という言葉の単位で日本語を考えます。『常に生成するわけではありません』の場合、『常』『に』『生成』『する』『わけ』『で』『は』『あり』『ません』か、もっと細かくわけて判断している様子が診られました。
こうした言葉の単位で文字数をカウントしているために、正確に『300字』と言う数字で表現できないのです。しかし、『300字以内』という指示を出すことで、AIはその要求に近い文字数で回答を生成しようとするでしょう。
また、AIが長い回答を生成する傾向がある場合や、特定の範囲内で回答を保つ必要がある場合には、何度か試行錯誤することが必要かもしれません。要求する内容や文字数によっては、AIによる完璧な回答が得られない場合もあります。上記のことから、300字の表現をしたいなら、『300字以内』ではなく『280字以上300字以下』とした方が確実に300字以内の文字数表現をしてくれるはずです。この辺が日本語の難しい部分です。

プロンプト構文を考える際のポイント


ChatGPTのプロンプトを作成する際の注意点は以下の通りです。

1.明確で具体的にする:
プロンプトは、AIが理解できる明確で具体的な質問または指示である必要があります。"パリの天気は何ですか?"や"フレンチトーストのレシピを教えてください"などです。

2.背景情報を提供する:
AIに必要な情報を全て提供することで、より良い応答を得ることができます。たとえば、"私は初心者で、簡単なフレンチトーストのレシピが欲しい"といった具体的な情報を提供すると、AIはそれに合わせて応答します。

3.目的を明確にする:
何を達成したいのかをAIに伝えると、より適切な結果を得ることができます。たとえば、"私は小説を書いていて、主人公が困難を乗り越えるためのアイデアが必要です"と伝えると、AIはその目的に合わせて助けを提供します。

4.プロンプトの形式を選択する:
プロンプトは質問形式でも指示形式でも構いません。それはあなたが何を求めているかによります。質問は"シェイクスピアの最も有名な戯曲は何ですか?"のように、また指示は"シェイクスピアの最も有名な戯曲について書いてください"のようになります。

これらのガイドラインに従って、必要とする情報のプロンプトを作成すると、より納得出来る文章作成にたどり着けます。

小説を書く場合の壁(キャラクターの書き分け)

小説を書く場合に壁となってくるものが、キャラクターのかき分けになります。これはプロンプトの構文で詳しくキャラクター設定を加える事で、ある程度はかき分けをすることができますが、長文になるとかなりの確率で誤動作することが分かっています。
小説も簡単に書けてしまうと解説している参考書籍は、この辺の実験をしていないことになりますので、まぁ、ダメな本を見分ける指針にはなります。

実際、キャラクターの書き分けというか、具体的なキャラ指定もしない状態でキャラを語らせたらどうなるのでしょうか? GPT-4で一人称の地の文を書くつもりで実験してみました。

親しみやすい女性的口語表現

なんというか……昭和の少女小説『ティーンズ・ハート文庫』の地の文を思わせる表現が登場してきました。なぜ『フレンチトースト』だったのかは、単にこの時僕が食べたかったからだけで、そこに意味はありません。

もう少しこのキャラを演じてもらいましょう。……というか、指定を変えない限り、ChatGPTはこの表現のまま書き進めてくれます。

フレンチトーストの楽しみ方の説明

多少の時代性は感じるものの、具体的な指定をしない限りは『わよ!』文章がChatGPTが考える『親しみやすい女性の口語』のようです。頑張ってもらえば、1人称小説くらいなら書けそうな感じはしますね。
ただ、他者がキャラクターとして入ってきた時、長文でキャラクターがガチャることがあり、そこの推敲と修正がネックになってきます。どうしても複数のキャラを固定し続けることが難しいようです。
また、GPT-4が考える親しみやすい女性像の口語体と、著者が考える親しみやすい女性像の口語体にズレがある時、それを維持することに障害が出てくるのではないでしょうか? ここが小説文章生成をする上での今後の研究ポイントになりそうです。

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