先日の社内調査委員会の報告書について
本Noteでは先日公表された私のインサイダー疑惑に対する社内調査書について見解を説明させていただきます。
結論
下記の通りインサイダー取引は認められなかったというのが結論です。
ただし、その結論が非常にわかりにくくなるようにかかれており、また事実と感想をごちゃごちゃに記述しているという報告書としての体裁をなしていないことも相まって非常にわかりにくくなっております。
以下ではなるべくわかりやすく解説していきます。
情報漏洩についての反論
インサイダー取引は認められなかった一方で情報漏洩したと調査報告書では結論付けています。
この点について調査報告書では、私の取り調べの発言については一切採用せず中川会長伊藤社長の発言のみを正しいとして採用していますし、録音された発言や実際の事実と矛盾している点が多々あります。
(この点についても中立性に疑義があります。)
11/5のランチ会においてはフィスコとの経営統合の話はしていませんし、この日の会話で「経営統合」のワードすら出ていません。
11/22、北村弁護士ヒアリングにおいてもクシム社とフィスコ社との経営統合の件を話したことを認めておりません。これは録音にも残っています。
ZEDHDの新株予約権についてもクシムは開示不要と決定しており、10/31付けで登記されているので重要事実ではありません。
挙げられていた人物名について
W1氏について
取締役候補者として株主提案に記載させていただいた渡邉氏のことです。
同氏については調査報告書にある通りタイムライン的にインサイダーの事実を認知して購入することは不可能です。
Y2氏について
このY2氏については誰を指すのかについて私が拝受した株主名簿から類推はできるもののお名前を公開することは差し控えさせていただきます。
Y2氏については中国人であることや白井氏と渡邉氏の共通の知人として名前が上がった方のご家族という点で嫌疑がかけられておりました。
調査報告書にある通りタイムライン的にインサイダーの事実を認知して購入することは不可能です。
W2氏について
このW2氏についても誰を指すのかについて私が拝受した株主名簿から類推はできるもののお名前を公開することは差し控えさせていただきます。
W2氏については公開会社である渡邉氏の会社の株式を保有しているからといってインサイダーの嫌疑をかけることは、同氏にとってとばっちりとしか言いようがなく、Y2氏と同様大変なご迷惑をおかけして私としては申し訳ない限りです。
上場企業役員としての幼稚さ・稚拙さについて
悪質な印象操作
結論としてはインサイダー取引がなかった、ZEDHDの新株予約権についても「重要事実には該当しないと判断」しているにもかかわらず、犯人扱いのような報告書を作成しています。
社内調査委員会がもし中立的な立場であれば、事実が認められなかったわけですからきちんと明確にインサイダー取引がなかった旨を記載すべきでありこのような犯人扱いのような報告書を作成することは良識に反しています。
そもそも、社内調査委員会のヒアリングの際、社内調査委員会の弁護士(渥美坂井法律事務所・清水弁護士)が「会社の依頼によって行う、会社のための調査」と明言しており、その点からも中立性はそもそも存在していないと思われます。
クシム側は「利害関係のない調査委員会を立ち上げた」と主張していますが、シークエッジの新卒入社である望月氏を委員長に据えたこの委員会が私の名誉毀損を目的として中立性を欠いているのは明らかです。
ただの感想文を上場会社の調査報告書として出す見識の浅さ
P23ページの「全体としてにわかに信用できない。」や最後の結語はシークエッジGの望月監査等委員の感想文で締めくくるなど、上場企業のIRを個人の感想文かなにかだと勘違いしているような稚拙な文面が目立ちます。
調査報告書なのですからきちんと事実と感想をわけて、事実を事実としてきちんと記載する最低限のロジカルライティングは守っていただきたいものです。
株主軽視の姿勢
Y2氏・W2氏については11/25のIRにて対象に挙がっていないにもかかわらず株主名簿からの類推のみで事実調査をすることなくインサイダーのやり玉に挙げているという「当たり屋」のような暴挙に出ています。
私との接触の事実すら確認できなかったにも関わらず、調査対象からきちんと外すのではなく「インサイダーの可能性がある」 と結論づけるのもこの二名の方の名誉を毀損していますし、なにより何のための調査委員会なのか調査委員会の存在意義を疑います。
株主名簿の流出の件といい、あまりにも株主に対する配慮が欠けています。
そもそも株価が下がるニュースのインサイダーで買うってどういうこと?
そもそも、インサイダーに当たる情報は下記の2つです。
1. ZEDホールディングスをCaicaに新株予約権発行する
2. Fiscoと経営統合する
このシークエッジ支配があからさまな情報を知って「株価が上がるから買おう!」と考える人はどれくらいいるのでしょうか?
そもそもその前提が成り立っていないとインサイダーを知って株式を買うというロジックは成立しません。
これが民意です。
株主総会の延期と本調査報告書の関係について
株主総会を延期した理由の一つに本調査報告書を挙げています。
しかしこれは下記二点の観点からおかしいです。
1. インサイダー取引調査と定款で定められた定時総会延期には論理的な関係性がない
2. そもそもインサイダー取引がなかったことが調査報告書に明記されている
この総会の延期と調査報告書の関係性について取締役会にて伊藤社長に質問したところ伊藤社長の答えは
社長、それは答えになっていないです。定款で定められた定時株主総会を延期するのは本来あり得ない行為です。「真摯に受け止める責任があるから」というお気持ちで延期するのが果たして正しいと考えますか?
この会社の役員陣は調査報告書を見てわかるように自分たちにとって都合の良いように事実と感想や妄想/願望をごっちゃにしてそれが「説明責任」になると本気で信じています。
未上場のオーナー企業ならまだわからなくもないのですが、当社は上場された個人投資家主体の会社です。シークエッジ本社で許されていたガバナンスは許されないという基本的なことから理解する必要があります。
きちんと上場会社としての常識を持つべきだと私は思います。