クシム社の決算延期に関わる株主の皆様のご心配について

クシム社の決算が先週12/20に報告延期となると発表されました。
その事実について私からの経緯のご説明と見解については前回のNoteに記載させていただきました。
この決算延期について株主の皆様にはかなりのご心配をおかけしております。大変申し訳ございません。

今回は主に皆様がご心配されている以下の3つの点について私のチームの見解をお伝えさせていただきます。

  1. 決算が出ないことで株主総会ができないのではないか

  2. 東証の監理銘柄になるのではないか

  3. 上場廃止になるのではないか

なお、上記の三論点について、シークエッジ関連と見られる最近解説したアカウントが不安を煽るような投稿を繰り返している様子が見られます。みなさまくれぐれもご注意いただくとともに、本投稿をお読みいただき正しい認識を持っていただければと思います。
(12/20の決算延期報告前から空売りが増加していますが、仮にシークエッジ関連者が空売りしている上に上記のような煽りをしているのであれば、相当な反市場行為であると付言させていただきます。)

1. 株主総会が開催されないのでは?

会社は年に一度、毎事業年度の終了後一定の時期に定時株主総会を開かなくてはならず(会社法296条1項)、クシムは定款で年度終了後3か月以内と定められています。
そのため、会社は、決算報告が出来ても出来なくとも、1月中に定時株主総会を開催する義務があります。

2. 東証の監理銘柄になるのではないか

上場維持基準の判定に関する基準日(以下、「基準日」という。)において上場維持基準を適合しない状態となってから、改善期間(通常1年。ただし売買高基準に関しては6か月)内に基準に適合しない場合には、監理銘柄・整理銘柄(原則として6か月)に指定後、上場廃止となります。すなわち、東証から上場維持基準が未充足と判断されてから、通常1年間は改善期間とされ、その期間内に改善されれば、監理銘柄とされることはありません。
株主総会において、取締役の刷新がなされれば、まず、そのような心配はありません。
https://www.jpx.co.jp/listing/market-alerts/improvement-period/index.html

なお、日本取引所グループの監理銘柄(確認中)32社中、決算延期を理由とするものは1社もありません。監理銘柄(審議中)の会社は現在、存在しません。
https://www.jpx.co.jp/listing/market-alerts/supervision/index.html

3.上場廃止になるのではないか

日本取引所グループが規定する上場廃止基準は、以下の通りです。
https://www.jpx.co.jp/equities/listing/delisting/outline/01.html

決算の遅延は、期末から45日を超えるような場合、IRの対象になりますが、それ自体は上場廃止の基準に該当しません。


現経営陣は、会社の価値を毀損する行為を行っています。私は再三監査等委員に対し、取締役の行為に対する監査を厳格に行うよう要請し、自浄作用を発揮することを求めています。
仮に会社の自浄作用が発揮されず、かつ、株主総会において株主の刷新も行われず、このまま取締役による会社の価値毀損行為が継続する場合、上場廃止も視野に入れなければならないかもしれません。
しかし、1月末の株主総会で取締役の刷新がなされれば、新たな取締役によって、現経営陣の下で行われた会社の価値毀損の回復は十分に可能であり、上場廃止に至るようなことはありません。
今回のように株主軽視を続ける現経営陣によってみなさまには多大なるご心配をおかけしております。重ね重ねお詫び申し上げます。
皆様のお力で株主提案を通すことでちゃんとした成長企業にしてまいりますので今後とも応援のほどよろしくお願いいたします。


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