第2回山本優さん講習会
11月26日、27日と2日間、山本優さんを招いてのソフトボール講習会を開催しました。
言わずと知れた、東京五輪でSOFT JAPANの4番、サードを務められた人。
兼ねてより公言してますが、私が1番尊敬するソフトボーラーです。
昨年の引退は残念でしたが、引退したからこそ実現できた講習会。
寒い北海道からあったかい愛媛県へ遠路やってきてくれました。
そしてなんと、北海道のお土産まで持参してくれるというお心遣いを頂きました。
その節は本当にありがとうございました。
今回は3月に続いて2回目の開催。
小学生はひと学年上がって、卒業した子もいれば入学した子、新たに入部した子もいます。
まずは1日目、1番最初の1部はスポ少男子の低学年。
とにかく自由な悪ガキの集まり。
子供らしくて、手がかかるけどかわいい世代です。
午前中はスポ少の大会があり、ベンチで見ている私にべったりで自由を与えてくれなかったり、守備の最中にグローブを外して地面にお絵描きしたり、昼からの講習会ちゃんとしてくれるのか不安が募りましたが、いざ山本さんを前にするとしっかりと指導を受けていました。
その話を聞く距離の近いこと!
どんどん全員が山本さんに寄っていくから、何回「広がって!」と言ったことか。
約1名、山本さんの懐に入ってくつろぐY君。
ボールの握り方を確認するときも、他の子がやってるのを見るときも、しれっと自分の定位置はここが当たり前だというように山本さんの前にするっと入り込んでいくY君。
そのくせ面と向かって教えてもらうときに照れてる小学2年の男子です。
午前中私の自由を奪ってくれたM君は、「クソガキですけどよろしくお願いします」って山本さんにご挨拶。
ちゃんと自覚あるみたいです、クソガキやってることに。
ちびっ子は集中力がもたないので、1時間の講習会としましたが、不意に発生したつむじ風に、竜巻!!と大盛り上がりで風を追いかけ始める子供たち。
そんな自由な子供相手に、グローブの向け方、ボールの握り方、投げ方、打ち方、基礎的なことを子供にわかりやすく、目線を合わせながら指導してくださいました。
最後はサイン会に写真撮影。
やはり金メダルへの食い付きは半端なかったです。
どれだけ価値ある偉大な物かは、きっとわかってないとは思いますが…
大きくなっていつか写真を見返したときに、その凄さをわかってくれたらいいかなと思います。
今はソフトボールって楽しい!って思ってくれたらそれでいい世代です。
第2部はスポ少男子の高学年を対象に。
かつてのクソガキたちは、背が伸びて変声期を迎えたり、思春期の入り口にいる子たち。
素気ないけど、ちゃんとこうしてソフトボールやってるとこがかわいいです。
この回は1.5時間。
さっきの基礎からもう一歩進んだ基礎指導。
世代に合わせて求めるレベルも変えていかなければ。
そしてしっかり距離を保って説明を聞く高学年男子。
大人になったもんだ。
この子たちは中学生になれば男子ソフトボール部がないので、野球部に入ってくれたら嬉しいなと思ってます。
そして初日のラスト、第3部は砥部クラブジュニアを対象に。
スポ少の2チームから女子を集めて今年発足したチーム。
スポ少はスローピッチでスポンジボールと遊び要素が強いですが、こちらはファーストピッチでより踏み込んだ指導をしています。
まだまだルールの理解もままならないものの、確実に、時には劇的に化けるのが子供の凄いところ。
1年生から6年生まで在籍しているので、ひとつの練習で全員同じ練習が難しいところではありますが、ちびっ子が飽きないように、ソフトボールが好きになるように、1番気を遣うところですね。
さてこの講習会では、まず基礎をもう一度みてもらいます。
ほとんどの子が打つ時の下半身の弱さを指摘されました。
冬の間にしっかり下半身を使えるようにならないとね。
走塁指導、ケースノックと日没後ナイターを付けてみっちり2時間。
最後は質問タイムに、金メダルを見せて頂き撮影タイムにサインタイム。
聞きたいことが聞けて良かったね!
終わるころには肌寒くなってしまいましたが、無事に講習会初日を終えられました。
昼一から手伝ってくれたゆみちゃんななみん。夕方から手伝ってくれた紗央里、ありがとうございました。
講習会2日目。
この日は場所を北条北中学校へと移します。
愛媛ソフトボールクラブとしてクラブチーム登録もしていて、小学校から一貫して指導されている学校。
小学生は砥部クラブジュニアの練習試合相手になってくれていて、中学生はとべスワローの練習試合相手をしてくれているチーム。
いつも元気いっぱい、小学生はとにかくソフトボールを楽しみ、中学では強豪校へと進学しても恥ずかしくない技術を指導されているという印象です。
この野間須先生の教え子がスワローにいて、その子供が砥部クラブジュニアにいて、先生の教え子の広がりが凄いです。
お世話になっている先生の教え子たちに、ぜひ山本さんの指導を受けてもらいたいなと思い企画しました。
午前中は小学生チームを対象に。
基礎的なことを個々に見てもらうと同時に、山本さんのバッティングをデモで見せて頂きました。
案の定悲鳴が飛び交い、校舎まで飛ぶとか飛ばないとか大盛り上がり。
飛んでいくボールの行き先が気になって、体の使い方を説明してくれている山本さんを見ていない子供たち。
「もっと私を見て!!」と言わせてしまいました・・・
だけど、凄い打球を肌で感じるのってよい経験ですよね。
「もっと見たい!」という要望を断ち切って、子供たち一人一人を見てもらいます。
前日の砥部の子たちは下半身の弱さを指摘受けましたが、北条の子供たちは膝の使い方を指摘されていました。
チームで似たような癖がつくもんなんだなと、新たな発見でした。
この日に体験出来ていた姉妹がかなりポテンシャル高くて、一生懸命勧誘しておきました。
聞けばお母さんが元伊予銀所属だったとか。
この回は1.5時間の予定も、質問タイムやサインタイムで時間を押してしまい、お昼休みを圧縮していました。
質問タイムの内容が、好きな食べ物や好きなドラマや好きなアイドル等々、ソフトボールと全然関係のない質問ばかり・・・
「silent」や「平野紫耀」という答えにキャーキャー盛り上がる小学生女子。
ませとるなと呟くスワローの子たち。
体験できた来たお姉ちゃんが最後に、「何歳からソフトボールしてましたか?」と、一番まともな質問をしてくれました。
お昼ご飯は学校の一部屋を借りて弁当を頂く。
山本さんと同じ部屋での食事に緊張気味のスワローメンバー。
部屋の準備も、お弁当の準備も先生にお世話になり、ありがとうございました。
詩音に、山本さんは緑茶が好きでないから気をつけてと言われました。
以後気を付けます・・・
お昼からは、中学生ととべスワローが対象。
まずは走塁から教えて頂き、次はケースバッティングを見てもらうことに。
エンドランのときのバッタのやるべきこと、ゴロゴーのスタートの切り方、守備側のタッチの仕方、ランダウンに持ち込む時の話、などなどプレーを止めながら指導していただきました。
この日キャッチの綾乃が来れない為、日頃練習に来ている中学生の華蓮ちゃんに混ざってもらってやったけど、キャッチが一番教えてもらえてよかったね。
まさかのお姉ちゃんがあやてぃんや綾乃と知り合いとい驚きの共通点。
春からは済美高校への進学も決まり、この日が飛躍のきっかけとなれば嬉しいです。
休憩の合間にスワローの面々は各自質問をしていたようで、いつの間にか輪ができていました。
みんな聞きたいことしっかり聞けたかな。
その後は中学生たちに基礎指導をお願いし、その間にグランドを借りてスワローの練習をさせていただきました。
終了時間が迫ってきて、山本さんに混ざってもらっての中学生のノック。
ノック時間を削ってでも写真を撮りたいとのことで、その後サインタイムと写真タイム。
総勢35人相手に、お疲れのところ黙々とサインしていただき本当に感謝です。
その後は、スワローの子たちが一人一人ツーショットを撮ってもらう。
山本さんは固定で隣がぐるぐる回って交代する気忙しい撮影タイム。
今回は畏れ多くも大人だけ金メダルを触らせていただき、その重さに一同驚愕。
竹ちゃんが「文鎮みたい!」っていうからそんなわけないやろ!
と言いながら持ってみたら本当に文鎮並みの重さ。
1時間のトーク番組で首から掛けるのが大変だというお話を聞いて、本気でつらいだろうなと思いました。
紗央里はSOFT JAPANの背番号5番レプリカユニフォームにサインを頂く。
机がないから太ももに当てがって書いてもらってました。
太ももにサインを感じる経験できる人はなかなかないでしょうね。贅沢な瞬間。
最後に私は山本さん一人で写真が欲しいとお願いして撮らせて頂きました。
また来てくださいねと気軽に声をかける詩音さん。友達か!!
松山空港までの道路の混雑具合が読めなくて、早めに出発したいと忙しく道具を片付けたのですが、グランドもテントも何も片付けずに申し訳なかったです・・・
山本さんが着替えている間、ななみんがコーヒーを淹れてくれたのですが、なぜかコーヒーをもって陰に隠れるななみん。
「なんで隠れてんの?」の質問に「隠れていた方がいいかなと思って」というわけのわからないご返答。
出てきたら山本さんびっくりするやん!
帰る準備が整い車に乗り込むと、正門まで誘導係を務めてくれるななみん。
ほんとずっと動いてないと耐えられない回遊魚のような子です。
正門につくと、中学生とスワローの面々がずらりとお見送りに並んでいる壮大な光景。
みんな元気にお見送りしてくれました。
2日間の講習会で、参加者総勢84名。
今回も大いに盛り上がり、有意義な時間が過ごせたと思います。
講師の山本さん、連絡のやり取りをしてくださる柳原さん、本当にお世話になりました。
来年は高校生をみてもらいたいなと考えています。
遠路ではありますが、愛媛での講習会を恒例行事としていただきたいと目論んでいますので。
この講習会をもってとべスワローはオフになります。
1月6日のナイターから令和5年の始動です。
砥部の冬は一段と寒いのですが、4月が全日本レディースの予選なので、オフを早めて始動を早めています。
子どもの方は、この翌週に最後の大会があり、翌日に北条さんとの練習試合で連日の試合でした。
私は練習試合しか行けませんでしたが、北条の指導者の方々が子供のことを1番に考え、尊重し、長い目で育てている姿を目の当たりにし、大人としてどう子どもと向き合うべきかとても勉強になりました。
チームの垣根なんてなくて、お互いの選手を励まし褒め合う環境は、本来の小学生スポーツのあるべき姿なのではないかとしみじみ思いました。
その翌週は親子対決試合に6年生の送別会。
試合は参加できませんでしたが、16対10で子どもが勝ったようでみなさんご機嫌さんで何よりです。
お弁当を頂きながら、父兄の皆さんの会話に花が咲いていて聞いていて楽しかったです。
全員からの6年生への言葉、送られる6年生からの言葉。
子どもはこんなこと考えていたんだとか、思いのほかしっかりしたコメントをしていて感心しきり。
今年チームがスタートしたけど、スタートから早々コロナでグランド使用禁止だったし、試合もいっぱい中止になったし、楽しみにしていた合宿も中止になったし、子どもの方が我慢・我慢の年でしたね。
2022年も気づけばあと半月。
来年の全日本レディースの開催都市も決まりました。
新年にはみんな元気に顔を合わせて、怪我無く、病気なく過ごせるようしっかり初詣でお願いしようと思います。
今年とべスワローの活動に関わって下さった皆様、本当にお世話になりありがとうございました。
まだまだ若いチームで至らぬところも多いですが、来年以降もどうぞよろしくお願い申し上げます。
また、合わせて砥部クラブジュニアの方も応援宜しくお願いします。
10年後、この子たちとスワローでソフトボールしてたら面白いな。
なんて考えてみたり、中学や高校の試合見れたら楽しいなとか、JDリーガーになる子が現れたら嬉しいなとか、妄想しながら補佐係頑張ろうと思ってます。