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2023年全国大会④

全国大会2回戦。
この試合も先攻をお願いした。

初回、1番さおりがヒットで出塁。
2番詩音、バントをお願い。これをしっかりと決めてくれ、初回からいい形が作れた。
3番ななみん、進塁打でツーアウトランナー3塁。
しかし後続続かずチェンジ。

1回裏、この試合の最初のマウンドも永易投手に任せる。
トップバッターをサードゴロに抑え、幸先よいスタート。

2番をエラーで出塁させると、3番が送りバントでツーアウトランナー3塁。
ここで4番にヒットを浴び、不思議なエラーもかさんで早々に1点を失った。

なおもツーアウトランナー2塁、続く5番にもヒットで2点目を奪われた。

守備がかなりバタバタしている。
漫画のようなバタつき方にかなり驚いたが、2点までなら何とか取り返せると考えていた。
何とかこの回このまま2失点でチェンジ。

2回表、ワンアウトからもえぴがヒットで出塁、ゆみちゃんの2ベースヒットでワンアウトランナー2.3塁のチャンス。
続く竹ちゃんのタイムリーでまずは1点を取り返した。

ワンアウトランナー1.3塁。
まだチャンスは続く。
エンドランを出そうか悩んだが、なっちゃんのバットに任せたい自分がいた。
結果はショートゴロでホームタッチアウト。
この試合一番反省した場面。このチャンスで一気に同点にしておきたい。
とはいえ攻め急いで失敗もしたくない。
ゴロゴーの徹底、作戦の迷いはあとに響かなければいいなと願った。

バッター1番に帰って紗央里がレフト前にヒットを放つ。
うまくいかないときは得てしてこうなる。
ランナーが居たら結果は違ったかもしれないが、やはり悔やまれる場面ではあった。
後続続かずこの回1得点、1対2でビハインド。

2回裏、さっきのバタバタは落ち着き、出塁は許すも要所を抑え無失点。

3回表、4球で三者凡退に終わる。

3回裏、こちらも三者凡退で抑える。

4回表、ランナーを出すもチャンスが作れず無得点。

4回裏、ワンアウトから見事な叩きで嫌な内野安打を許す。
次のバッターのセフティもお見合いで出塁を許し、嫌な空気を感じる。
ここをショートもえぴと詩音で6-5-4のダブルプレイで流れを断ってくれた。
こういうときはチャンスが来る。

5回表、そろそろ同点にしておかないとまずい。
ここで相手キャッチが変わり配球が変わったか、見事に3つのショートゴロで三者凡退と流れに乗せてもらえない。
ショートの守備がうまく、内野安打になりそうな打球もすべて捌かれてしまった。

5回裏、この回もランナーを出しながらも無失点で抑える。
とにかくコツコツ打ってくる打線。

6回表、2三振からのスタートで、相手バッテリーが乗ってきた。
6番もえぴはここでもヒットで出塁。
ここは勝負と盗塁を仕掛け、ランナーは見事に応えてくれた。
7番ゆみちゃんのライン際の打球は、一旦判定なしのままゲームが続き、2塁ランナーはホームに帰ったものの、審議の結果ァウル判定となり、その後は抑えられてしまった。

6回裏、ここからマウンドは真鍋投手に交代。
無失点で踏ん張り、あとは攻撃をするだけ。
6回終わって1対2
ヒットを打たれながらも要所を抑えてきた。
ピッチャーも守備も全員総力。
振り返れば初回のバタバタチグハグ守備のミスだけが失点に繋がるという何とも悔しいことに。

そうもいってられない、最終回の攻撃。
ワンアウトから、今年入部の9番なっちゃんの気迫の2ベースヒット。
塁上での力強いガッツポーズは未来への光のように見えた。

ノーアウトランナー2塁。
しかし、後者続かずゲームセット。

スワローの2023年の全国大会は、2回戦敗退という成績で幕を閉じた。

その日最後の試合ということもあり、グランドの隅で写真撮影をした。
詩音のお姉さんにシャッターを頼むと、ノリに乗って自撮りで自分も写ろうとするもんだからみんな爆笑。

バタバタしすぎて、ちゃんとお礼を言えずじまいだった日帰り応援だった親御さんたち、本当にありがとうございました。

そのあとは荷物を運び出し、バスに乗る前にミーティングを行った。
様々な感情が入り乱れる中で、自分の思いを自分の言葉でみんなの前で発言することはとても大事で、今後のチームの在り方を左右するほどのものになる。

今年も熱い思い、悔しい気持ち、後悔する場面、たくさんの話が聞けた。
インスタにも書いたが、この子たちの楽しそうな顔、緊張した顔、悔しくて泣いた顔、喜びを爆発させた顔、その表情ひとつひとつに、ミーティングでの言葉ひとつひとつに、私の心は動かされている。

敗れた直後だからこその思いもある。
言葉にすることで整理できる気持ちもある。

初めてチームになった去年のミーティングから1年。
今年の方が成績としては悪いが、今年の方が内容も収穫もあり、満足の高い全国大会となった。
全国上位を目指して、今まさに階段を登っていることを凄く実感した。

悔しい真っ最中は、人間だれしもしっかり頑張ろうと心に誓う。
その気持ちを持ち続け、1年間コツコツ頑張ってきた者だけに神様は微笑んでくれるのだと思う。

同じように頑張っても相手が勝つならば、相手の方がその頑張りが大きかったということ。
我々の努力よりも大きかったということ。

また、大会が迫ってきてから焦って頑張るのも、これは各チームやっていること。
「全国で勝ちたい!」「全国で優勝したい!」これは出場するほとんどのチームの願いだろう。
試合に向き合う気持ちは、誰だって必死で勝利に執着するだろう。

少しずつでも1歩ずつ前を見て進んできたチームは余裕がある。
精神的な優位性がある。
試合に向き合う気持ちだけでは勝てない。
来年の勝負はもうこの日から始まっている。

来年に向けて一番に思ったことは、やはりもっと試合経験を積まないといけないということ。
人が集まりにくいという理由で、今シーズンは練習試合はすべて受け身でこなしてきた。
来年はもっと武者修行にでないといけないと思った。
もちろん九州の大会は出るし、関西でも東海でも、必ず1回は強いチームを求めて修行に行かねばと心底感じた。

苦手なインスタグラムで名の知れたレディースチームをフォローした。
様々なチームの動向や、繋がりを持つことが私の新たな任務であると思ったのだ。

大会前に亀岡SCさんからも連絡を頂いたし、今年準優勝の佐川急便高松さんにも連絡を取った。
近年の関東勢の勢いはすごい。
練習試合を重ね、互いに切磋琢磨して地域でレベルを上げていく、ひと昔前の九州地区がそうだった。
四国はチームが少ないから、近畿地区に混ぜてもらってレベルアップについて行かなくては。

遠征2日目の晩は、初めて親御さんたちを招いての食事会を開いた。
乾杯の飲み物が揃うまで、皆さんからひと言をいただく。

親御さんは、学生時代から娘さんの試合を追いかけ、プレーを見てきた人がほとんど。
高校を卒業したら、そんな生活にも終止符が打たれるはずだった。

それが今尚、熱い気持ちでソフトボールに向き合い、泥んこになって必死にボールを追いかける姿を見れることは楽しいだろうと想像する。
選手のみんな、これは立派な親孝行よ。

全国大会は楽しい舞台。
楽しくワイワイやるソフトボールとは違う、ソフトボールの醍醐味が詰まったが場所。
その舞台でのみんなの姿を見てもらえた事が、実は今回の1番の収穫なのかもしれない。
スワローの選手たちの成長を、これからもぜひ見届けて欲しいと思う。

私の大学生になったばかりの時の夢は、高校教師になってソフトボール部の顧問になる事だった。
以前そんな話を綾乃にしたら、
「今叶っとるやん!」と言われた。
確かに、今まさに部活の顧問みたいな立場だ。

親御さんの隣をビールを持って移動しながら、色々とお話しさせていただいた。
私はチームに来てくれた子は全員とても大切に思っている。
伝わっているかどうかは知らんけど。

だから、自信を持って親御さんにはその選手の凄さを伝えられる。
初めて聞けて良かったですと言われた方もいて、私も話せて良かったと思った。

みんなそれぞれに個性があって、得手不得手があって、それらを補い合ってチームが成り立っている。
それが噛み合うときに勝利がより近づくし、より濃く楽しい試合になる。

自分が打てなくても他の子が打ってくれて、点を取ってくれるのが嬉しいと言ってる子もいて、またひとつチームとして結束した日になった。

私自身、監督として全国デビューした昨年より、少しは監督らしくなれただろうか。
昨年スタートコーチの資格を取ったばかり。
今年はコーチ1を受講する予定。

もっとソフトボールを知りたい。
知識が欲しい、勉強したいと思っている。

なんだか話しが逸れてしまったし、長くなったので試合後の話しはまたあとで。