2022年全国大会 序章
9月8日木曜日、
いよいよ出発の日を迎える。
気もそぞろで昼間の仕事は集中できず。
23時に砥部町役場に集合。
暗闇の中荷物を積み込む。
例年は1人2席取れるか取れないかのギリギリ。
今年は1人4席一例丸々とれるガラガラ。
休憩のたびにする人数確認がとても早い。
タバコ吸う人がいないから、休憩からの戻りも早い早い。
7年ぶりの十季観光さんの大型バス。
7年前と同じ運転手さんで懐かしい。
運転手さんも年取ったな。
行き先も7年ぶりの長野県伊那市。
当時初々しい大学生だった4人のデビュー戦が伊那市。
若手5人のデビュー戦も伊那市になるとは。
感慨深い思いを抱きながら、一路長野へ。
寝る子は育つ。
竹内、大森のよく寝ること。
バスであれだけ寝れたら安心だわ。
補助席のない一例で、長い足を伸ばして優雅に寝てるのは歩美ちゃん。
みんな緊張してるんだか余裕があるんだかよくわからないけど、ちゃんと寝ることは大切。
駒ヶ根サービスエリアで朝食を摂り、顔を作って、歯磨きを済ませて9月9日が始まる。
途中愛知県で工事渋滞があったものの、早く長野入りできたので、予定を変更して練習グランドへと向かい2週間ぶりの練習。
想定外に暑く、9時半から11時半の練習で汗だくに。
このグランドも、7年前に練習で使わせてもらったグランドだ。懐かしい。
ほどよく動いたあとは、コンビニで昼食を購入し、監督会議の会場エレコムアリーナへ向かう。
うちが1番のりで会場入りだ。
直前で開会式が中止となったのはとても残念だった。
全チームが集う光景が、大会らしくて気分が高揚する瞬間。
旗手はななみちゃんに決まっていたので、それができないのも残念。
7年前はこの体育館で開会式をやったなぁと、1人また思い出に浸ってしまった。
監督会議では、コロナ禍ならではの特別ルールとして、指導者資格保有者が感染若しくは濃厚接触者となり参加出来ない場合でも、条件を満たせば参加可能な旨が説明された。
参加44チーム全てのチーム紹介と自己紹介、ひと言を順番に述べていく。
その中で、やはり2年も中止だったが故に、今年の開催に感謝を述べる声が多くあった。
顔馴染みのチームが不在で本当に寂しいが、変わらずにいる常連チームがいることは励みになる。
我々も頑張らなくてはと。
「高知ではコテンパンにやられましたので、今年はあの時のリベンジを」と京都代表の亀岡の監督さんに挨拶された時は、身の引き締まる思いだった。
隣に座るのは初戦の相手、コンバットの監督さん。とても感じの良い方。
聞けば、山梨からは近いので、この日日帰り参加とのこと。
昨年初めて全国出場を決めたのに大会が中止となった為に、今回が実質初参加とのこと。
昨年の大会中止は、やはり一昨年のそれよりダメージが大きかった。
優勝旗返還は非常に簡素に済まされ、本当ならこの儀式も晴れ舞台のひとつなのにとモヤモヤ。
3年前の王者、東京代表の世田谷クラブさんから優勝旗と優勝カップが返還された。
今年は誰の手に渡るのだろうか。
どんなドラマが起こるのだろう。
競技スポーツカテゴリーではないが、生涯スポーツもなかなかのレベル。
本当にハイレベルな試合を見てきた経験から、期待と不安が入り混じる。
会議が終了し、バスで3時間待たせてしまったみなさんは、これまた就寝中。
自分も睡眠不足からの、久しぶりの炎天下での練習が体に堪える。
しっかり筋肉痛になってしまった。
この日の予定が消化できたので、早々にホテルへと向かうことにした。
とにかく早くシャワーを浴びたい。
宿泊先も、7年前と同じホテルを取った。
高速バスのバス停が目の前で、夜合流するメンバーが歩いてチェックインできるのが1番の理由だが、それがなくても同じホテルを取ったと思う。
懐かしむ遠征と決めていたので。
シャワーが終わったら、洗濯物をまとめて自分の部屋に持ってくるようアナウンス。
そしたら詩音が山盛りの洗濯物を持参した。
何故そんなにも多いのか、どうやらそれまで着ていた全ての洗い物を出してくれたとのこと。さすが。
ホテルのランドリーが一台しかなく、しかもいちいち浴室の鍵を借りる必要があり、明日はコインランドリーに走ろうと心に決めた。
夜合流する予定の美咲から、移動状況が逐一連絡が入る。
自分がバタバタして確認を忘れてしまっていた中、ちゃんと報告連絡をくれる美咲はできる子!さすがです。
夜は長野名物ソースカツ丼を予約。
ホテルから歩いて行くと、昼間の暑さが嘘のように肌寒い。そして風が強い。
美咲、綾乃、綾花は順番に合流し、名駅で名古屋名物味噌カツを食べていた模様。
あやてぃんの紙エプロン姿、似合いすぎ!かわいすぎ!!
一方長野では、初日の乾杯の挨拶はキャプテンの紗央里にとお願いしたが、青木ばーばがご機嫌さんで前のめり挨拶。なし崩しのように乾杯となった。
ばーばのイレギュラー行動は毎度の事だ。
ばーばが追加注文したサラダ。
カツ丼が思いの外お腹いっぱいで、行き先に困った料理はしれっと若者の前に置かれる。
店に入った瞬間にあれやこれやとメニューを眺めていたゆみちゃんと詩音も、苦しくて追加注文は断念。
にもかかわらず目の前に置かれた料理は、竹ちゃんの前に移動された。
困った時の竹ちゃんである。
ホテルに戻ってしばらく仮眠をとり、高速バスでやってくる3人を出迎えに外に出た。
予定を少し過ぎてバスが到着。
僅かにホテルを通り過ぎるバスの中から手を振る綾乃を発見。
3人の顔を見て安心する。
これで今回参加のメンバーが揃った。
ホテルに入って各々の部屋の鍵を渡す。
相変わらずな服装の綾乃さん。
ズボン履き忘れてるのかと思ったわ。
いつもならばここからビール一本くらいは飲むのところ、くたびれ過ぎて飲む元気もなく早々に眠りについた。
こうして新チームの初遠征の初日が終了。
コロナ禍の中、みんなが元気に集まれたことが本当によかった。
翌日はいよいよ決戦の始まりだ!