見出し画像

拝啓、未来の三十路の己さんへ

三十路みそじの己様

拝啓

 お久しぶりです。私は22歳の己です。今回は未来の三十路の己さんに向けて手紙を書いてみようと思い、こうして筆をとってみた(キーボードを叩いてみた)次第です。
 お元気ですか?というかまず生きてますか?ちゃんと飯を食べて、肺呼吸を繰り返せていますか?それができているなら、とりあえず上出来だと思います。

 いきなりですが、noteの方は今どんな感じでしょうか。フォロワーさんの数とかとんでもないこと(良い意味で)になってたりしますか?それとも途中で挫折しちまいやしたか?22歳の己は、その点がめっさ気になります。
 ちなみに、現時点でのフォロワーさんの数は9人です。・・・。もし、微塵みじんも成長していないようでしたら、その時は脇目も振らず泣き叫んでください。三十路の男が泣いてはいけないなんていう世知辛いルールはありません。でも、そうならないことを切に祈っております。

 詳細は省きますが、22歳の己は若人わこうどらしく様々な困難にぶち当たり、人生の岐路に立たされています。五里霧中ごりむちゅう暗中模索あんちゅうもさく、といったいかめしい四字熟語が常に脳内を占拠しております。
 三十路の己さんは、無事にこの困難を切り抜けることができたでしょうか。それとも、8年経っても相も変わらず彷徨さまよいあぐねているのでしょうか。

 22歳の己には、8年後の三十路の己さんの姿がまるで予想できません。なんだかもの凄い成長を遂げている姿を想像してえつに入ったり、かと思えば廃人はいじんと化した姿を想像して闇雲に不安をつのらせたり。勝手な想像ばかりが私の脳内を縦横無尽に駆け回っております。

 今この手紙を読んでいる三十路の己さんは、「嗚呼ああ、そんなこともあったなぁ、へへへ」と薄ら笑いを浮かべていらっしゃるでしょうか。それとも、「8年前と何も変わってねぇじゃねえか、チクショウッ」と嘆いていらっしゃるのでしょうか。前者であることを祈るばかりです。
 三十路の己さんにとって、22歳の己の苦悩の日々は決して無駄ではなかった(むしろ大きな意味があった)と思っていただけたら幸甚こうじんに存じます。

 最後になりますが、これからもしっかり飯を食べて、ほどよいリズムで肺呼吸のビートを刻んで、しぶとく生きていってください。過去から応援しておりやす。

敬具 

  令和5年8月19日 

22歳の己 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?