歌詞レビュー:Mr.Children〜蘇生〜について、勝手にめっちゃ深く解説してみた
叶いもしない夢を見るのは
もうやめにすることにしたんだから
今度はこの冴えない現実を
夢みたいに塗り替えればいいさ
この歌詞の意味、一見よくわからないですよね!
僕もなんかわからないけど、、、なんかいい!!って思ってました。笑
この歌詞を深く理解するには、歌詞の全体を見る必要があります。
まずは冒頭。とっても丁寧に状況がわかるように説明してくれています。
“二車線の国道を跨ぐようにかかる虹を
自分のものにしようとしてカメラ向けた
光っていて大きくて透けてる三色の虹に
ピントがうまく合わずにやがて虹は消えた”
なんかチャンス!って思ってる時に限ってちゃんとそのチャンスをものにできなかったりする時ってありますよね。。
そんな時の方が多いですよね。
“胸を揺さぶる憧れや理想はやっと手にした瞬間にその姿消すんだ”
これは「音楽で飯を食っていきたい」という理想を手に入れてしまった桜井さんが書くからまた深いですな。。
憧れや理想を追いかけるのはいいけれど、手に入れたその先を考える人は少ないですね。
そしてサビ!
“でも何度でも 何度でも 僕は生まれ変わってゆく
そしていつか 君と見た夢の続きを
暗闇から僕を呼ぶ 明日の声に耳を澄ませる
そうだ 心に架けた虹がある”
ここでまた虹が出てきます。虹は夢や希望を暗示してますね。
つまり、"憧れや理想"を手に入れてしまい何もすることがなくなってしまった主人公に新しい"憧れや理想"が生まれたってことだと思います。
人間は自分が望めばいつでも生まれ変わって行くことができる。
今は死にかけのような状況だって「蘇生」することは誰だって可能なのだと。
“カーテンが風を受け 大きくたなびいている
そこに見え隠れしている テレビに目をやる
アジアの極東で 僕がかけられてた魔法は
誰かが見破ってしまった トリックに解け出した”
この2番の歌詞はすごく解釈が難しいです。
テレビに何かみたくない現実があるってことはわかります。
アジアの極東(日本)でかかっていた魔法。
それは作られた世界情勢だったり、本当に怖い世界の出来事だったりを遮断してしまっていたことがニュースを通してだんだんわかってきちゃったよ。
ってことだと思います。
当時9.11があって世界の情勢がニュースで取り沙汰されてましたし。
結局テレビは視聴率を取るものを流しますからね。
YouTuberも視聴回数目当てでニュースを扱うように、みんなが絶対に必要な知識を必要なだけ放送するのではなくて、みんなに見てもらうために報道している。
それこそがトリックだと思います。
善とは何か?わからなくなります。
“君は誰だ? そして僕は何処?
誰も知らない 景色を探す旅へと出ようか”
桜井さんもわからなくなってますね。笑
だからこそ、自分で足を動かして自分の目で確かめていこうじゃないか?
って僕は解釈しました。
“そう何度でも 何度でも 君は生まれ変わって行ける
そしていつか 捨ててきた夢の続きを
ノートには 消し去れはしない 昨日がページを汚していても
まだ描き続けたい 未来がある”
1番サビと比較すると「僕」が「君」になっています。
自分たちの決意から、聴き手へのメッセージへと変化してますね。
写真を「撮る」ってところから、「描く」っていう動詞に変化しています。
ここもすごく印象的で、撮ることよりも描くことの方がやることの深みがありますよね。
そこにあるものを撮るってよりも
ないものを描くことの方が大変な作業です。
そんな心持ちでクライマックスにむかいます。。。!!!!
叶いもしない夢を見るのはもう やめにすることにしたんだから
今度はこのさえない現実を 夢みたいに塗り替えればいいさ
そう思ってんだ 変えてゆくんだ きっと出来るんだ
この2番終わりのここの部分!!
なんていう名称なのか不明なのでこの部分と言わせていただきます!笑
(ダレカオシエテw)
この歌詞のすごいところは、夢は固定で夢の基準を下げてないってところだと思います。
叶いもしない夢を見ることはやめにする。
→これは叶えようともしてない夢をただただ見てるって感じがしませんか?
この現実を夢みたいに塗り替える。
→これは現実を塗り替えちゃう作業なので具体的に夢を叶えに行ってる感じがしませんか?
これは
最初の写真を撮るという「そこにあるものを受け止める」ということと、
ノートに描くという「実際に描くという行動」ということを暗示してるというかまとめてるって僕は感じるんです!!
もっと言うと、、、
叶いもしない夢は小さい頃のできるかどうかもわからない夢
ノートに描く夢は大人になってからのもっと具体的な夢
とでも言いましょうか。。
そして最後のサビに入ります!!
“そう何度でも 何度でも 僕は生まれ変わって行ける
そしていつか捨ててきた 夢の続きを
暗闇から僕を呼ぶ 明日の声に耳を澄ませる
今も心に虹があるんだ
何度でも何度でも 僕は生まれ変わって行ける
そうだ まだやりかけの未来がある”
ここでまた最後虹が出てきます。
どれだけ打ち砕かれても今も心に虹がある。
夢
虹
未来
この言葉の散りばめ方もおしゃれですよね〜。
全部夢でもいいし虹でも未来でもいいんだけど、このバランス感覚が天才ですわ〜。。
まぁまとめると、、
この歌は自分の実体験こそが自分の記せるもの、明かせるものであり、
夢や目標に向かって行動してる人に評論家は勝てないんだってことをすごく感じるんです。
生まれ変わってゆけるって言う言葉がとってもキャッチーなので応援歌的な感じがしますが、そんな簡単なものではなくとっても深いものだと僕は感じます。
評論家ではなく、自分の人生のプレイヤーで今日も粛々といきます!!
長い文章お付き合いいただきありがとうございました!!