広重浮世絵の世界 ②品川
今回は江戸を発って最初の宿場となる品川宿です。街道筋には2挺の駕籠、棒手振り(魚売り)が行き交うなど、朝の宿場風景と思われます。
品川宿はJR品川駅の少し南方に通じる商店街になっており、画面にみえる街並み背後の海は今では埋立地となっています。一方、品川駅にほど近い街道筋に近接したところには、現在も屋形船や釣り船が停泊する船溜まりがあります。
船溜まりは運河を介して海に通じており、かつて海苔の産地でもあった品川浦の面影をわずかにとどめています。
次回は、東海道2番目の宿場、川崎宿です。