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広重浮世絵の世界⑤ 保土ヶ谷
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今回は4番目の宿場、保土ヶ谷宿(横浜市)です。
広重が描く五十三次の絵それぞれには、宿場名のタイトルが付いていますが、描かれた風景は必ずしも宿場内とは限らず、むしろ宿場と宿場の間にあった名所である場合が多くあります。
保土ヶ谷宿の絵は、次の戸塚宿に向けて通じていた権太坂という坂道を登りきったところの「境木立場」を描いています。「立場(たてば)」は宿場と宿場の間にあって旅人や駕籠かきの人々が、ひと息休憩することができる場所を指しました。この絵でも軒を連ねる茶屋の前に駕籠が置かれ、名物の牡丹餅を食べながら休憩する人々の姿が見られます。
境木の「境」とは国の境を意味しますが、いよいよ東海道は武蔵国を離れ、相模国の戸塚宿(横浜市)へと向かいます。