ふりしきる

夢の続き 強請(ねだ)ってむずかるような
甘い痛み 抱いて今此処に在る

手当り次第取り出して 繋ぎ合わせて
しがみついてた言い訳さえも
呆気なく手放して 見届けていられる
風が冷たくなった

ふりだした 雨雫髪に飾って
塗り換わる路面を踏みだして
濡れそぼることが目に見えていても
構わない 今の私なら

軽い眩暈 知らぬ振り 打たれるがまま

顬(こめかみ)に突きつけられた終わりの気配
貫くのを眼を閉じ堪える
瞼開けば 白い花が震えてる
雨が激しくなった

ふりしきる 雨音耳に纏(まと)って
合いすぎる辻褄に微笑んで
濡れそぼる肩が私と揃いだと
呟くも 掻き消されてた

構わない 今の私なら

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