青天の霹靂 (4)
誰の人生も青天の霹靂の連続だと思う。
順風満帆のように思えた大谷選手も水原事件は青天の霹靂だっただろう。
キャサリン妃の癌公表も私たちにとっては青天の霹靂だった。
こういうことを知ると、私の卵巣癌摘出など青天の霹靂ともいえない小さな事件かも知れない。
とはいうものの……。
世界的な有名人であってもイギリス王室の妃であっても、全く無名の庶民であっても、その人にとって青天の霹靂はショックであり、悲しみであり、立ち直るのには大きなエネルギーと強い意志が必要なのだ。
ほとんどすべてがお金の力でどうにかなることが多い世の中で、人間の弱さ、裏切り、はどうすることもできない。また、癌細胞は相手が王族だろうが、一般庶民だろうが区別しない。
人間はこういう世界で生きているのだ。いつ、どこで青天の霹靂に襲われるかは分からない。
そんなことなど思いながら、この3月に起こったことをあれこれ考えていた。友達付き合いしている近所のUさんが「ちょっとドライブしない?」と誘ってくれる。
車で20分ほどの朝日氷川神社という所に行った。
あらゆる厄落としの願をかけ、お祈りする。
「元気」というのは「気を元に戻すという意味で、もともと人間は強い気をもっているのです」と立札に書いてある。なるほど……。
樹齢500年とかいう大イチョウが神社の奥に立っていた。この太い幹に抱きついて一分間祈ると願いが叶うとか。
Uさんとかわりばんこに幹に抱きつく。
お互い、何を祈ったかは内緒。
神社大好きのUさんのお陰で、少し、神社の参拝の仕方に慣れてきました!
今まではどちらかというとチャーチ系の方との付き合いが多かったのですが。
特に信仰深いわけではなかったのですが、多くの青天の霹靂を体験し、なんとなく「神頼み」という生き方もありなんだなあ、と思うようになりました。
終わり