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足の裏
日曜日の朝の健康番組を見ている。のめりこむわけでもないし、信奉するわけでもないが、ときどき、小さな気づきがある。
それは「水虫」がテーマだった。
私は水虫には罹ったことがないから聞き流していた。が、医師の言ったことが脳に染み込んだ。
「足の裏から水虫の菌は入ってくる。それは体中に移動して繁殖し住み着く。住み着いた場所によって病気の呼び方も変わる。水虫の菌は一日目は足の裏にくっついていて、体内には入らない。だから毎日、足の裏を綺麗に洗えばいいのです」
暑い夏。スリッパも靴下も履かず素足で家中を歩いている。家中を毎日拭き掃除してはいない。モップで思い出したようにちょこちょこ拭いているぐらいだ。
娘一家が訪ねてくる日だけは、雑巾がけしているが、最近は手抜きばかり。
テレビを見ながらふと自分の足の裏を見た。長い長い歳月、私の体を支えて今日まで一日も休まず働き続けてきた足の裏。それなのに、上等のクリームや化粧水はつけてもらえず(これは顔のもの!)、安いクリームをちょこっと適当に。
多分、私の足の裏は今までに多くの水虫菌の上を歩いただろう。でも、菌を侵入させず頑張ってきたのだ。
姉が「足の関節が痛くて歩きにくくなった。人に迷惑をかけてはいけないと遠出もできなくなった。人間、足が一番大切だとしみじみ思った」と言っていた。
私は急に足の裏が心配になり風呂場に走った。足の裏をザブザブ洗った。ついでに脱衣場の拭き掃除を始めた。ペーパータオルを水で絞り、雑巾にして拭くのだ。雑巾と違ってぽいぽい捨てられるからやりやすい。
やはり水拭きがいちばんだ。床がピカピカになった。足の裏が気持ちいいと言っているようだ。
年齢を重ねるほどに(その前から)あまり掃除熱心ではなかった。それでも昔は来客もあり、そのたびに拭き掃除をして、床を綺麗にした。
思い返すとこの夏、あまりの暑さに掃除もろくにしなかった。ひたすら三食バランスよく食べることとラジオ体操の継続にエネルギーを注いでいた。
足の裏って大切なんだ。水虫菌だけではない。いろいろな雑菌もいる。毎日靴を履いているけれど、その靴だって本当に足の裏にフィットしているかどうかわからない。足の裏はただひたすら我慢しているのかも知れない。
思えば、「ハイハイ」していた赤ちゃんの私が初めて「タッチ」をしてから幾年月、大地を、床をしっかり掴んで、私を移動させてくれた足の裏!
そのテレビ番組を見てから、朝のルーティンワークに拭き掃除が加わった。もう一週間続いている。朝、トイレをすますや、トイレの床拭き。顔を洗うや洗面所の床拭き、新聞を取りに行って帰って来るや、玄関の床拭き。
何かをしたときに、必ずついでに床を拭くのだ。掃除用のウェットシート、あるいは水を含ませたペーパータオルを使い、床を這いまわる。
健康情報に気づこうと気づくまいと、人は病気になるときはなる。癌になるときはなる。それは天から与えられた寿命なのだ。
父は95、母は100歳まで生きた。それを思うと、望もうと望むまいと私もナガーク生きる恐れがある(^^)/かも知れない。それは天の采配。それが寿命。
最後の最後まで自分の足で移動したい。働ける間は社会で働きたい。そのために足の裏を大切にしよう!
最近、足の裏が綺麗になった。床も綺麗になった。