昼の『韓ドラ』終了、ロス状態
『悲しくて・愛』今日7月20日終了。最後の1分まで息をつかせぬ展開、もしかして悲劇に終わるかと、やきもきさせ、最後の30秒で「ああ、よかった~」と安堵させる。
そして、美しいモノクロの回想シーンをアルバムのように重ねてエンド!
さすがの手法。今まで「テレビ埼玉」を見たことはなかったが、何かの偶然でこのドラマを観てからはまってしまった。
脚本は野島伸司と新聞には出ていたが、画面上の制作スタッフ名には出ていない。もしかして韓国名で書いたのだろうか。ま、それはどうでもいい。
主人公マリの夫は男の怖さの象徴。本当に怖い男、夫という身分ゆえ、妻に何をしても外部には知られない。殺すほど乱暴しても。幾度逃げ出しても連れ戻される主人公を必死で助けるのが形成外科医の医師。こちらは男の優しさの象徴か。
両極端の男を演じる俳優が巧い。特に、凶暴、陰湿、邪悪な夫を演じる俳優が凄い。作り話と分かっていても、鳥肌がたつほど凄い演技。
私は家庭裁判所の調停委員をしていたので、過ぎ去ったことではあるが、これほどではないが、これに近い男を現実に見たことがある。だからいっそう怖かった。
一方、彼女を助ける形成外科医のキャラの描き方も巧い。単に優しい男性というのではない。彼自身が深いトラウマを背負っているという設定でキャラに奥行きが出ている。
この形成外科医は、顔だち、優しく穏やかな性格、誠実さ、すべてが私の理想の男性、しばし私を夢の世界に引き込んでくれた。
顔が……好きだった……。地味で、パッとブームには成りえないような、平凡といえば平凡な顔立ち。そこがよかった~
で、この猛暑の中、このドラマを観るだけが、ほとんど生きる歓びとなってしまったのです。あまりに息苦しい展開に一度は観るのを止めようと思ったのですが、止められず……。
今日の最終回、アイスコーヒーと鮭のおにぎり(朝、作っておいた)、庭で採ったブルーベリーを口に運びながら、テレビに釘づけ。暑さなんて忘れちゃった~
韓流ドラマはラストシーンが美しい。余韻がある。胸が痛くなるほど哀愁がある。ラストを観ただけで、中巻部分のちょっと無理なこじつけ場面など気にならなくなる。
最終回だけ観ても内容が分かる。最終回だけで感動する!不思議だ。
野島伸司が脚本を書いたというのが本当なら、あの『高校教師』と思ってしまった。重く、悲しく、暗い。それが韓流ドラマに活かされると、サスペンスと恐怖が加わるからすごい~
今、余韻に浸っています。猛暑の夏を乗り越えられたのはこのドラマのおかげでした。今はちょっとロス状態……。
さようなら、私の夏~。