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からだのこと 入院から手術

検査から入院まで約2か月ありました。
この2カ月の長いこと長いこと。不安で不安でしかたない毎日で
友人たちになぐさめてもらいながらニンジンジュースや青菜ジュースを作って飲んでいました。今思うとこのころが一番体の中がきれいだった気がします。メンタルはやられていましたが、体重が落ちて体はすっきり動きやすかったし。

手術予定日の一日前に入院
癌だったら2週間、癌じゃなかったら1週間と言われていたので
wifiは2週間契約、編み物道具とか本とか、DVDとか持ち込み、個室予約で臨みました
この頃はもうなるようにしかならないし、病院食を選択したりして落ち着いていたような気がします。

この時期は当然家族の面会は不可でしたが、手術日当日だけは病室まで入ることが出来たので夫が立ち会ってくれていました。
そして
術着に着替えて手術室へ。
ここでも癌だったら5時間くらい、癌じゃなかったら1時間くらいと説明あり。
どこへ行っても癌だったら、癌じゃなかったらが付きまといます。

麻酔がすーっときいたあと、どれくらいたったのかわかりませんが、遠くから私の名前を呼ぶ声が聞こえます。目をあけるとベッドが動いていて、夫と看護師さんが私に話しかけているみたい。
夫の顔越しに、14時40分くらいを指す時計が見えました。

癌じゃなかったのかな….
でもな先生やること早そうだし、この微妙な時間はなんなんだろうな
と麻酔が残っている頭で考えているとICU到着。
色々な管が体についていて、さらにパルスオキシメーターを指につけられて
慌ただしくなったあたりに先生が見えて、
「癌じゃなかったですよ、よかったですね」
さらっと言われました。
もしそうだったらどんなに嬉しいだろうと想像していましたが
なんとなくぼんやりとしていてぴんと来ませんでした。

夫が来て、手術の途中で取り出した細胞の検査で1時間ほど中断があったこと、動物の毛みたいなものかもしれないなど、先生と話したことを教えてくれました。

手術が終わってから翌朝までが大変で、体を動かすこともできず、眠れず長い長い夜を過ごしました。

翌朝からはものすごいスピードで進んでいきました。早朝肺のドレーンを抜き、その場で数針縫い、病室に戻りお昼過ぎまで点滴。
食事も普通に出来るし、痛みもなく歩くことも問題なく、コンビニに行ったりで驚くほどの復活の速さでした。看護師さんもいらっしゃなくなり、先生には明日退院と言われ、結局4日で帰ることになりました。

以前卵巣嚢腫で手術したときは2週間の入院で、お腹を切っているためか退院後も力が入らず復帰まで時間がかかったので今回も覚悟していましたが、今回は何事もなかったかのように仕事に復帰しました。

その後の検診で、いろいろ検査をしてみたが結核菌もでず、結局おできのようなものだったらしいです。
CTに写ると白くて丸く、直径7㎜の異物がそこにある状態でしたが、影にも色々あるようです。

このあとは1年に1回は健康診断を受けるようにしています。
病歴を聞かれるので、肺のことを話すのですが、
今回受けたときに看護師さんから
「そういうのを切り損っていうのよ」
と言われ、笑うしかありませんでした。


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