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[茶道のキモチ]人のお点前を見るな?!

こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。

「見取り稽古」ということばがあります。自身でお点前するだけではなく、相弟子や先輩後輩のお点前も見て、学ぶわけです。
生徒さんには見て学ぶことも良いことと話し、時間があれば見学してくださいねと伝えています。
が、私の先生のそのまた先生は「人のお点前を見るな」という主義だったそうです。
へ?見ちゃいけないの?きっとさまざまな理由があってのご主義なのでしょう。手真似になるからというのも理由のひとつらしいです。
生徒さんに教えるのも、原則としてはやってみせずにことばだけで説明してゆきます。これ、むずかしいけど、自分のためにもとても良いのです。
30数年。さまざまなご意見をお聞きして私が出した結論。やってみせていいし、人のお点前もガンガン見ていい。なぜならば、人の感性は一様ではなく、垂直、水平という端的なことですら個性が出るものだから、手真似なんてそう簡単にはできないのです。たまさか器用な人がいて、上手いお点前を真似ることに長けているとしても、それはそれだけのこと。そこから自分らしさを創造できるかどうかは、その方次第なのかなと、そんな気がします。

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