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[茶道のキモチ]見る力、だいじです

こんにちは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。

説教くさくならないように!と気をつけております。私の経験からなるいわば「失敗談」と今ならわかるこうすればよかったんだ!を基に構成しております。ご承知おきくださいませ。

お稽古を始めたばかりのころは、水屋に居場所がありません。何をしたらいいかわからないしどこに座っていれば邪魔にならないかわからないし。良かれと思って座った場所がまさかの茶道口からの通り道で、焦ったり。

右も左もわからないって、こーゆーことよね。とひとりごち、だーれも何にも教えてくれないんだとぼやく。やがてお稽古に行くのが楽しくなくなる。
これ、よくあるパターンです。でも待って待って、いじわるでほっとかれてるわけではないはず。

初心者の皆さんに申し上げます。はじめのうちは静かに先生や先輩のしていることを見守りましょう。ご準備、何から始めてるかな?水屋にはどんなものが出されているかな?水回りに置いてあるもの、テーブルに置かれているもの、それぞれちがうのかな?釜の下に敷かれた四角い木の枠ってなんだろ?釜を持っていくときの輪っかみたいなものは何ていうんだろ?使わない時どこにおいてるんだろ?

たくさんの?がみつかります。?を!に。必ずやがてわかることですし、先生や先輩もどの段階あたりで新しい方に手伝いをお願いしようか、見計らっています。できそうだと思ったら声をかけて、ちゃーんとやり方を教え、まかせてくれます。

地元の先生のお稽古がある程度進んで、東京の道場に特別稽古をお願いするようになった際、相弟子の方から「○○はどうしたらいいでしょう?」ときかれ、お答えしようとしました。その時にお水屋の先生に言われたのは「たずねたいことは私に聞いてください。皆さんはまず、自分のことがしっかりできるように」ということでした。地元では先生との関係も築けていろいろまかせていただいていても、お稽古場が変われば勝手もちがいます。あらためて初心に返り、見て学ぶ大切さに気づかされたひとことでした。

どうしても何か役に立ちたいと思ったら…どうでしょうか。たぶん、多くのお稽古場や茶会で必須なのは「湯」ではないかと思います。大きなやかんに水を入れて火にかける。まずは湯沸かしプロになってみるのもいいかもしれません。


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