見出し画像

まずは位置に着いた、か?!

初めの一歩

街ではありえないような距離感の中で、初めの一歩を間違うと、どうにも動けなくなってしまうのではないかと思いつつ、新たな地域にどこから入るかはご縁次第。そこからどうつながっていくか、なので動いてみるしかありません。

そもそも、私自身は地方へ行って何か始めようと企んでいたわけでもなく、純粋に未知の地へ誘ってくれた友人にクッツイテ行っただけだったのですが、そこで出会った地域を愛するプレイヤー達に興味が湧きました。

今になって振り返れば、私にとっての初めの一歩は地元でこのまちを何とかしたい!自分にできる事を行動に移そう!と動き始めていた工務店の社長との出会いでした。社長と言っても地元の小さな工務店のこと、本業も副業もすべて自分で動いてられます。空き家となっていた元料亭の解体を依頼され、解体は勿体無いと交渉して自分で買い取り、ゲストハウスとして自ら運営されています。

もちろん、その運営に関わる仲間がいて、イベントを開催したり、対外的な交渉をしたり、様々な形でサポート役を担っているわけですが、何よりそのことを一緒に楽しんでいる様子が新鮮でした。

私はそのゲストハウスに滞在する度につながる人が増えていき、居心地がよくなり、外から来た人間であるからこそ見えること、気になることを形にしてみたいと思い始めたところです。
なぜこんな田舎へ?と地元の方にはよく聞かれますが、「呼ばれたんです(笑)」と答えています。何かに呼ばれた、なんてスピリチュアルな答えに笑われるかと思いきや、その答えをすんなり受け入れてもらえるのも不思議。まあ、理由は何でもいいのでしょうね。地元の人の質問あるある、ということなのかな。

気づかぬから地雷と言う、けれど

地方に入り込むことが楽しくなってきた頃、予期せぬタイミングで地雷を踏んだことに気づきました。いえ、気づいたわけではなく、「踏んだな(笑」と言われて、初めて気づいた、というのが現実。
基本的に温かく寛容な地元の方々と、いい関係を築きつつあると感じていた矢先だったのですが、地雷は思わぬ身近な、それも地元ではないところにありました。

自分の考えていることを形にするため、まずは動き始めるための準備、と思ってあちこち顔を出し、つながりを作って顔を覚えてもらう。地域で動くためにはそんな時期が必要、とわかってからほぼ1年。
地元のお手伝い、イベントへの参加、そして呼んでもらった自治会の会議へと、自分がピンときた所はどこへでも顔を出し、そうして顔を覚えてもらっているうちに、嬉しい声もかかるものです。
自分がこんなことやりたい、と言葉にして伝えると、それならばと世話を焼いてくれるありがたい人もいれば、情報を伝えてくれる人もいる。
ただし、気を付けないと口伝えは恐ろしい。気が付けば、軽く言ったつもりの話が3倍、4倍、さらに180度回転して、それも驚く速さで伝わるのも田舎ならでは。
ましてや、まだ水面下で画策中の話など、軽く言ってはならないのは当然なのですが、口止めするまでもない人だと思っていた人から漏れ伝わり、全く違った話になって思わぬところへ望まぬ形で伝わったようなのです。
伝わった先に幸い顔見知りがいて、慌てて電話をくれました。さらに彼女はすでにキーマンに修正情報を伝えてくれ、あらぬ話を終息させた上で事後報告。心から頭を下げました。

後日他で伝え聞いた人が「おかしいと思ったよ」って笑って話してくれて、救われましたが。しかし、いい勉強になりました。事なきを得た話だったので良かったのですが、こんなことでやりたいことがポシャる可能性もある、とよくわかったのです。

そんな時に出会った本は・・・

地域で動くことにワクワク感を感じ始めたある日、本当にたまたま本屋の書棚で目にした本が「地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門」

仕事柄、建築関係の本を見に行ったつもりなのに、たまたまその方向の書棚に私の方に顔を向けて並んでいたこの本に手が伸び、読み終えて色々衝撃を受けました。

正直言って、これまで「地方創世」という言葉には縁がない世界で生きていたので、関連する本を見てもわからない言葉だらけ!その中で、この本は本当に凡人にとっての入門書、とでも言うべきわかりやすい内容ですが、真をついているというか、痛いところを突いているというか、なかなか刺激的でありました!

さて私はどうするべきか・・・。
周りでよく聞く補助金申請の話をとりあえず調べることは止めて、素直にやりたい!と思うことだけに気持ちを絞ることにしました。なぜって、気づけば「何をすればどの補助金対象になるか?」を考えてしまっていたからです。順番が違う!と恥ずかしながらリスタート。
焦らず、でも着々と動いてアンテナ張って、これから動き出そうと思います。

今はまだこれしか書けませんが、水面下から浮上できたら、ひとつひとつ実況中継させていただきたいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?