M-1グランプリの準決勝配信は見るべきか見ないべきか、自分の中で決着を付けたい
そろそろM-1グランプリの時期が近づいてきました。年1回、本当に楽しみでしょうがないイベントなのですが、私の中では毎年この時期に向き合わなければならない問題があります。
それは”M-1グランプリ、準決勝の配信は見るべきか否か”問題です。
M-1グランプリの準決勝は元々映画館のライブビューイングのみで中継などされていましたが、確か2020年から全国どこからでも見れるようにライブ配信を行うようになったはずです(不確かですいません)。
私が準決勝鑑賞体験は、2020年(マヂカルラブリーの優勝年)に映画館、2022年(ウエストランドの優勝年)に配信で見た2回になります。
2019年まではM-1の準決勝を見るということ自体考えたことが無かったのですが、2020年、学校帰りに「映画でも見に行くか」と思って映画館のホームページを見ていたらたまたまM-1準決勝のライブビューイングの開催日で、まだ当日券が買える状態。年の瀬のバイトがもしてない高校生なのでお金が無く、親に懇願してチケット代を出してもらい見に行きました(その後、確かライブビューイングのみでやると言ってたのに配信でもやることになって、それで批判を浴びて全額返金という事態が起こった記憶)。
で、このライブビューイングが本当に楽しかったんです。人生で一番笑ったかもしれません。
その年の面白い漫才師ベスト20のネタを立て続けに見れるわけですし、マヂカルラブリーの「吊り革」、おいでやす小田の絶叫と地団駄で映画館が大爆笑に包まれる体験、本当に至福でした。
「吊り革」は自分が見た漫才史上一番笑った記憶だし、よく「記憶を消してもう一度見たいもの」みたいなのをXで見かけたりしますが、私は間違いなく2020準決勝のマヂラブの「吊り革」。
そのライビュは決勝進出者発表会見も中継され、ウエストランドや錦鯉が初決勝に行った時に「おぉー!」と歓声が上がったり、そういう漫才師に対する「行ってくれ!頑張れ!」という気持ちが体感できる場でした。
2021年は受験のため諦め、2022年は配信で楽しみました。
この年は2020年と違って25組いて、とにかく見終わった後の疲労が凄まじかった記憶があります。しかしそれは全員が面白かったということの証明に他なりません。
この年のロングコートダディの「全国大会」、ウエストランド「あるなしクイズ」、キュウのあのネタ(準決勝のネタを決勝ではやらなかったので伏せておきます)が息できなくなるくらい笑って、やっぱり家で見ても至福の時間でした。
「あのコンビは行っただろう、行ってほしい」みたいな予想も楽しい。
本当に本当に楽しい準決勝なのですが、落とし穴があります。
それは「決勝を100%楽しめなくなること」です。
どのコンビも準決勝には勝負ネタを持ってくる訳で、当然優勝するために決勝でも同じネタをやるわけです。
どんなに面白い漫才でも、初見時の面白さには適いません。
だから「あれ?」という違和感を持つことになります。
2020年はマヂカルラブリーが1stラウンドで「吊り革」ではなく「フレンチレストラン」をやっていて、「えー、あの吊り革温存するんだ」という面白さもありましたが、それはあくまでも裏の見方です。
2022年もロングコートダディのネタがどれだけ跳ねるかを楽しみにしていましたが、そこまでの高揚感は得られず。
だから最終決戦まで、そこまで実はあんまり乗れなかったり。
なので昨年(2023年)は準決勝を見ずに決勝を見ました。
やっぱり準決勝を見た年と満足感は段違い。とにかく開始前のワクワクが止まらなくて、これこそ年に1回のお祭りであるM-1を正しく見る方法だろうと感じました。
以上のような観点から、私はM-1グランプリの準決勝を見るか否かで悩んでいる訳です。
準決勝と決勝、どちらに主眼を置くかで変わってくると思います。
ただ、いくらお笑いファン数万人が準決勝をチェックするからと言っても、お祭り感があるのはM-1決勝の方です。
となると、今年も準決勝は我慢して決勝に臨むべきなのでしょうか。
もしくは、私は2020・2022と偶数年に準決勝を見ているので、偶数年である今年は見るべき運命にあるのかもしれません。
決着を付けようと思ってましたが、付けられませんでした。12月5日の準決勝当日まで悩みに悩むのだと思います。