『うしろシティ 星のギガボディ』終了から一年…。

オールナイトニッポン55周年記念特別公演『あの夜を覚えてる』を見ていて、僕の脳裏に浮かんだのはオールナイトニッポンではなくTBSラジオのとある番組だった。

先日、TBSラジオで放送中の『ほら、ここがオズワルドさんち』が4月から毎週水曜24時に移動することが発表された。

今のTBSラジオの水曜24時枠は『水曜日のハコ』という月替わりパーソナリティ枠で、その前は『うしろシティ 星のギガボディ』という番組が放送されていた。
うしろシティは金子学と阿諏訪泰義からなるお笑いコンビで、キングオブコントの決勝にも進んだりした。

僕は心のどこかで水曜24時に1ヶ月だけでも良いから『星のギガボディ』が帰ってくることを心待ちにしていた。なぜなら『星のギガボディ』はうしろシティの二人が揃って最終回を迎えることができなかったからだ。

『水曜日のハコ』が終わり『ここオズ』がレギュラーになるということでその望みはほぼ絶たれてしまった訳だ。


僕が深夜ラジオを知ったきっかけは『バカリズムのオールナイトニッポンGOLD』『オードリーのオールナイトニッポン』だけど、ラジオに深く入り込むようになったのは『星のギガボディ』があったからだと思う。

出会ったのは中学1年の時。某動画サイトのオススメで出てきたのが最初だった。「うしろシティというコンビ名は知ってるけど、特に好きではないし…」と思いつつも気になって聞いてみたらハマった訳である。確か初めて聞いた回は金子さんがアルコ&ピースの平子さんと革ジャンを買いに行った話だったかと思う。
北海道では放送されておらず、恥ずかしながらずっと違法視聴で聴いていた(それでしか聞けないと思っていた)。けれどもいつからかいつもアップロードしていたチャンネルがアップしなくなりどうにかして聴けないものかと模索していたところ、radikoプレミアムの存在を知った。

親に頼み込み、念願のradikoプレミアムに入会。そこから『アルコ&ピース D.C.GARAGE』『ハライチのターン』などにも出会い、オールナイトニッポンやJUNK以外のお笑いラジオの楽しさを知るようになった。

ラジオリスナーの中でも"アルピーとハライチは聴いているけどうしろシティは聴いてない"という声も多く、鬼越トマホークもラジオで「うしろシティさんの枠なら狙える」と言ったり、バラエティ番組『ゴッドタン』のラジオ芸人サミットという企画にも呼ばれなかったりと知名度が高い訳では無かったが、僕的には一番リスナーと密接に付き合い面白かったのが『星のギガボディ』だと思う。

昔のTBSラジオにはスペシャルウィークがあった。『星のギガボディ』はふつおたのコーナーがあり、そこで流行った流れをスペシャルウィークに持っていって生放送で特別企画を行いその流れを収束させていた。

とにかく生放送で行われるその回が本当に楽しかった。企画の馬鹿馬鹿しさや毎回リスナーをTBSに集める異常さ、そして最後には何かミラクルが起こる。
あれほど生放送が楽しいラジオは無かった。
いつか大学生にでもなったら、一度TBSに行ってみたいと夢見ていた。

しかしいつからかスペシャルウィークは廃止され生放送が行われることは無くなり、金子さんは体調不良で活動を休止して阿諏訪さん一人での放送になるなど逆風が続いた。

結果、同時期に始まったアルピーやハライチよりも早く『うしろシティ 星のギガボディ』は終了することとなってしまった。あまりにも不完全燃焼すぎる。

生放送でラジオを聴くこと、ラジオにメールを送って参加すること、テレビで見る機会が少なくてもラジオで異常に面白い芸人は沢山いることを教えてくれたラジオだ。
今の自分が形成されたのは星のギガボディのおかげだ。

なので、二人が揃った最終回をいつか聴きたい。

極楽とんぼやアンタッチャブルのラジオは日曜の特設枠で放送されていたけど、本来の放送時間では無い。頑固なリスナーの意見だが、やっぱり水曜24時に戻ってきてほしい。
オズワルドが1周だけ枠をうしろシティに貸してくれないかなとも思うけど、日曜の特設枠だと確実に2時間は放送されるのでそっちでも良いかなと思ったり。

(4/28追記) 今日、うしろシティの解散が発表された。日曜の特設枠復活すらも危うくなってしまった訳だ。やっぱりラジオを深く好きになるきっかけは中学の頃のギガボディだし、ギガボディくらい熱狂できる深夜ラジオが最近無いのは悲しい。いや今聴いてるラジオも十分面白いんだけど、あの距離感で親身にリスナーとバカみたいに楽しんでくれるラジオは無い。
Twitterに投稿された、阿諏訪さんの「またいつか、金子と馬鹿みたいなコントをやれたらいいな、と思いながら日々生きていきます」というコメントを信じて。

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