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怖かった夢シリーズ その1

僕は毎日夢を見るのですが基本的に1日経つと夢の内容は忘れてしまいます。
そんな夢の中でも怖い夢はいつまで経っても覚えていることが多いです。

今回はそんな夢の話を紹介します。


まちのような特別病棟

夢の中で僕は、一生退院することができない「特別な治療が必要な患者」になっていました。
通常の病棟と隣接した特別病棟と言っても、それは町のようでした。
僕たち患者は、病棟内に入れ子のようにあるマンションに住んでおり、運動施設や図書館もありました。
僕はそんな病棟の中で、同じような境遇の患者と共に暮らしていました。


本の中にあったメッセージ

ある日、僕は図書館で本を読んでいると、その本の最後のページに僕たちの住むマンションの部屋番号と、間取り図が書かれていました。間取図には黒丸で塗りつぶされた部分があり、なにかの場所を伝えるような描き方でした。
僕は直ぐにその部屋を訪れました。


部屋を訪れると

部屋を訪れると、そこは夢の中では友人の部屋でした。彼に図書館で見つけた本の話をして、2人で黒丸部分の壁を調べていたら、壁の一部が外れました。
中にはビデオテープがあり、私たちはそれを再生してみました。
そのビデオテープは、見覚えのある病棟の説明と、人体実験についてのビデオでした。
見覚えのある病棟とは、私たちのいる病棟のことだったのです。
私たちは騙されていたのです。特別な治療が必要な病気なんかではなく、モルモットとして扱われていたのです。


目覚め

事実を知った私達は、次の検診のタイミングでそれぞれ逃げ出そうと決めました。
マンションから診察室へ向かう途中には、通常病棟と特別病棟を繋ぐ出入口前を通過します。

僕の検診の日、診察室へ行くと見せかけ、私は通常病棟への出入口へと向かい全力疾走しました。通常病棟への出入口はカードキーがないと開きません。
「戻りなさい!」と叫ぶ声を無視して、僕は窓ガラスを割る勢いで突っ込みました。
ガッシャーン!と大きな音をさせながら通常病棟へと入れたものの、頭を強打し血塗れです。起き上がることもできません。
ふと、出入口すぐ脇にあるベンチに僕と同じ服を着た患者のおじいちゃんが座っていることに気がつきました。特別病棟の患者です。
僕は振り絞るような声で「僕たちは病気なんかじゃない、騙されている。」と言うと
おじいちゃんは、「それを知ったところでワシらには何も出来ないんじゃよ。」と、哀しそうな目で言いました。

その瞬間に目が覚めました。汗びっしょりです。
本当に夢でよかったと思いました。

以上、僕の忘れられない怖い夢シリーズその1でした。


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