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祖母と花

わたしのお花好きは祖母の影響です。

祖母は趣味で作った陶芸の作品によくお花をいけ、家に飾っておりました。

お庭仕事も大の得意で、花を自ら育てたり、弱っている花を蘇らせたり、とガーデニングを日々楽しんでおりました。

お庭には四季折々の花がいつも咲いており、そんな家庭でわたしは育ち、いつしか花が好きになり、学生時代に花屋でアルバイトをはじめ、花の世界に。

そんな花好きの祖母は9もうすぐ93才を迎えようとしております。

いつも元気にお庭仕事をして、わたしにもアレしろ、コレしろとお庭仕事の命令をよくいました。が、92才になってから、少しずつ身体の調子が悪くなり、お庭に出るのも大変という状況が増えてきました。

今日も腰が痛く、家の中を移動するのがやっとという具合です。

そんな祖母から、お部屋でお花を眺めたい。フラワーアレンジメントが欲しいわ。

と言われました。

わたしは元々子どもが生まれるまで、花屋さんで働いていた経験があります。

その時は何気なくお客さんからのご注文でフラワーアレンジメントを作っていましたが、そうか!こういった体の不自由な人こそ、お花がお部屋に欲しいんだ!

祖母に素敵な花を作ってプレゼントしたい!

と思い、再びフラワーアレンジメントを作ろう、という気持ちになりました。

ここ数年は『なげいれ』の花に出逢い、日本人のこころの花なげいれを中心に活動しておりましたが、そのなげいれの花とフラワーアレンジメントをうまく融合して、『人に贈る花』を作っていきたいなと思います。

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