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共通テスト倫理(2023年)講評
共通テスト倫理の問題はこちらから
先日、共通テスト倫理の問題を解きました。難問・奇問の類はありませんでしたが、読むのに時間がかかる問題がそれなりにありました。おそらく、読解力や思考力を試すためだと思われます。
問題の分析
それでは、問題の具体的な分析に入りたいと思います。
設問数は前回と同じ33問。この33問を四つのジャンルに分類します。
知識問題:教科書の内容が理解できれば、解ける問題。
以下に示す数字は問題の番号です。
1、2、4、9、10、12、14、15、17、18、19、20、22、25、26、28、29、32
知識問題だけで53点分になります。
知識+読解問題:教科書の内容と読解問題がセットになったもの。
3、5、6、7、11、13、21、30
知識+読解問題の配点は25点になります。
この手の問題は倫理の知識だけで答えを判断することができません。ですから、国語力が必要とされます。
例として挙げるとすれば、5の問題です。5の問題はブッダとパウロに関する文章の正誤と二人の思想(倫理の知識)について尋ねています。
読解問題:国語力だけで解けるもの
8、16、23、24、27、33
読解問題の配点は19点になります。
この手の問題は普通の現代文の問題を解ける人なら、容易に解くことができます。そのため、知らない哲学者や思想家の名前が出てきても、焦る必要はありません。
16の問題に三木清の文章が掲載されています。ですが、三木清を知らなくても、この問題を解くことはできます。
また、複数の文章を読ませたうえで、答えさせるものもあります。
例を挙げるとすれば、33の問題です。
統計:資料やグラフを読み取る問題
31
統計問題の配点は3点になります。
この手の問題は倫理の知識を必要としません。焦らずに考えれば、正解できる問題が多いです。
8割を超えるために
まず、読解問題と統計問題を全問正解しましょう。それだけで、約20点分を確保できます。
ついで知識問題で15問以上(約45点以上)、知識+読解問題を5問以上(約15点以上)解けるようになれば、80点以上を取ることができます。
裏を返せば、80点を確保するために知識問題と知識+読解問題で間違えていいのは6問までということになります。
6問は間違えてもいいと思えば、少しは気が楽になると思います。
終わりに
学びエイドにて、倫理の授業動画を挙げています。
気になった方はよろしくお願い致します。