在宅勤務と私の肋骨

新型コロナウィルスの影響で在宅勤務をしている人は多いだろう。私も3月に入って人生で初めて「家の中で働く」という経験をした。

昔から「家」は私の絶対的な安全地帯である一方、高校、大学、職場は神経を張り詰めている戦場みたいなものである。職場は特に気の許せない場所で、四方八方から銃弾が飛んできても避けられるような心構えでいる。前の会社は仕事姿勢や態度に厳しく、挨拶や返事の仕方まで徹底的に教えこまれた。当時は「軍隊みたいなところに入ってしまった」と幾度となく後悔したが、今ではいい経験だったと思える。

在宅勤務を始める前に一番気にしたのは、「上司からどう見えるか」である。良くない働き方とわかっているものの、保守的な大企業ではそういったパフォーマンス(ファイティングポーズ)も重要であると学んだ。しかし、一ついっておくのは、これはしっかり仕事をしている前提である。別にさぼろうなどとは一ミリも思っていない。きちんと働いて報酬をもらうのが当たり前である。その点、昔の会社の教育の影響や私の性格が出ていると思う(バカ真面目)。悲しいことに精一杯仕事をしても、全く評価されないどころかマイナス評価されたことも多々あった。それはパフォーマンスの問題でもあり、見せ方の問題でもある。

在宅勤務を始めて約1か月超となるが、こんな生真面目な性格もあり、しっかり時間内は働いている(この文章もお昼時間を使って書いている)。

しかし、在宅勤務を始めてかわったことが2つある。上で散々真面目アピールをしたが、やはり気は抜ける。1つは椅子に座る姿勢。背が高いほうで、もともと姿勢も悪いこともあり、私の背中が椅子の座席にくっつく状態で仕事をしている(こっちのほうがリラックスできる)。2つ目は、くしゃみである。花粉症を患っているが、会社では普段くしゃみをしない。理由としてはくしゃみを小さく抑える高等テクニックを知らないからである。よく男性も「くしゅん」と小さくくしゃみをしているのを見るが、私の場合は震度0.1くらいの振動を起こすくらい、音量だと85デシベル(解体工事レベル)の音は出せる自信はある。

そしてタイトルにも書いたとおり、「私の肋骨」は悲鳴あげている。姿勢の悪さとくしゃみの連射により、肋骨を痛めてしまった。体を動かしたり、仰向けの姿勢になると、骨が肉から離れるような激痛が出る。これはめちゃちゃいたい。最初はコロナの症状の筋肉痛?肝臓に石が入っている?と思い、近くの内科にいったところ、「肋骨を痛めている」との診断を受けた。聞くところによると肋骨はもろく、くしゃみで肋骨が折れた人もいるらしい。臓器を守る肋骨がこんなに弱いんじゃ、車にはねられたら一巻の終わりじゃん。まさに軽自動車並みの耐久力だ。

今、在宅勤務をしている方に告ぐ。家にいるからといって安全、健康である保証はない。適度な運動や姿勢改善が必要である。ぜひ、私を習って気を付けてほしい。

最後に、This is How You Dieという面白いショートムービーを紹介する(ちょっとグロとびっくりはあるかも)。人間どこで死ぬかわからないものですね。