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鑑賞記録#01『恋人たち』

 こんにちは、艸香日月(くさかはる)です。
 
 今回は、映画『恋人たち』を鑑賞したのでその感想となります。

 さてこの映画、私は映画配信サービスhulu(フール―)の会員なので、「hulu 映画 感動」で調べて検索にあがってきたのがきっかけで鑑賞することになりました。

 暗い描写から始まるこの映画、まるで耳元でぶつぶつ語りかけられているような印象で、3人の主人公の生々しい人生が綴られていきます。最初の方の印象は「暗い……しんどい……」でした。
 しかし次第に演技に引き込まれていき、気づくとどっぷりあの世界に入り込んでいました。とにかく役者さんたちの演技がすごい。ここには書けない、あんなシーンやこんなシーンを文字通り熱演している姿に、目をまるくしながら鑑賞していました。
 途中、あまりに真に迫るシーンがあったので、「やべえ」と声に出して自分を映画の世界から引き離し現実に戻すことがありました。
 そんな、ともすれば浮いてしまいがちな役者さんの演技を見事に日常に落とし込んでいるのが脚本の細やかさで、そちらも見逃せません。すべての行動が自然なんですね。役者さんを見ていて、アドリブなのかなと思ったりしました
 あ、ありそう、こんな世界。と思わせるような世界観は監督のわざなのでしょうか、とにかく全編を通じてずっしりと心に響いてくるような映画でした。
 創作物のその先を想像するのはおかしなことかもしれませんが、「いいことあるといいね」と3人の主人公の背中を押したくなるようなラストでした。

 決して底抜けに明るかったり、単純に感動できる話ではないのですが、最後にはじわっとにじんでくるような救いの物語でもありました。最後の最後にくすっとくるような実際の事件をからめたオチも用意されています。
 万人受けするような映画ではありませんが、役者の熱演を見たい方にはおすすめです。
 またいつか役者さんたちの熱演が懐かしくなった頃に鑑賞したいと思います。



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艸香 日月(くさか はる)
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