1億特攻と日本の狂気

赤川花火から戻ったら、もの凄いNHKスペに釘付け。見入った。【一億特攻への道〜隊員4000人 生と死の記憶 】

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人間は時にして狂う。カネ、名誉、同調圧力で自分のエゴを満たすほうが、人の命より大事になったりする。だから、人間が動かす政治も時にして狂う。
 戦争は、死の恐怖の境目で人を狂わせる。4000名もの特攻は日本という国の象徴的な狂気の政治であり、狂った人間の行動そのものだと思う。何が聖戦だ! 320万人の犠牲を強いた太平洋戦争はこの国の政治が狂った結果だ。この戦争について、未だに政府はしっかりと戦争責任をとっていない。

太平洋戦争
特攻でなくなった軍人
海軍:約2,500人
陸軍:約1,400人 計4000人
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太平洋戦争における日本人死者数の内訳
区分 推定死者数 備考
軍人 約210万人 - 230万人 戦闘による死者、餓死、病死を含む
民間人 約20万人 - 80万人 空襲、沖縄戦、原爆、引揚途中の死者を含む
餓死者 数十万人 - 100万人 軍人・民間人双方を含む。正確な数は不明
合計 約240万人 - 320万人 上記の合計。
幅があるのは、資料による集計方法や対象期間が異なるため
以上geminiより

320万人の犠牲。軍人230万人の内、特攻4000人、餓死者は140万人という資料もある。


 これと同じような構造が、僕は未だに原発や、アンモニア混焼で火力発電を維持しようとするエネルギー政策や、ダムなどの巨大公共事業、また最近話題の場所をわきまえず強行しようとする巨大風力発電所の界隈にあるような気がしてならない。

政治と官僚と業界と学問と報道の癒着構造。カネ目当で癒着、プロパガンダで多数派を形成。政治的多数となり、問答無用で突き進む。


 世界の常識は新たな道にシフトしているのに、又、科学が「ダメ」と証明しているのに、固執して社会を狂わせる。多くは既得権益肥やしのカネが判断基準になっているとしか思えない。裏金が当然の金権、泥棒政治が政権を握っているのだからこうなるのかもしれない。
 ミナマタの教訓なんて何処にいってしまったのか?ミナマタを教訓に環境省がつくられたはずなのに、何を、経産省や政府に遠慮しているのか?

先日、8月8日におこなわれたJRE(ERE)の三瀬矢引風力発電事業の事業説明会でも繰り広げられた。「説明書類は機密文書だ」などと言い張る。撮影録音もさせまいとする隠ぺい体質、質問をうちきって発言を封じる。科学的な論文を何の論拠もなく簡単に否定して、事業をおこなうのに、都合のいいことばかり言って住民をごまかして、「説明会だ」とアリバイづくりする姿勢。

あの説明会は市民の多くにしらしめる事。そして市民が懸念される事項について十分な説明責任を誠実に果たすことが目的と、法律に書かれていた説明会だ。全くそれに反する姿勢が運営者に見られた。

日本の環境アセス法はまだまだ甘く、事業者にとって都合がいいようにとらえらているとしか想えない。

僕は、これは、特攻と同様の「狂気の政治」に思えてくる。

震災、水害 被災者への日本の支援策だって、こんなにケチで被災者に我慢を強いている国はない。災害関連死なんて先進国で日本だけだ。避難所で人が亡くなるなんて。これは、国民や軍人を餓死させて平気だった戦時中と同様の人権意識の欠落という姿勢につながっても見える。

このNHKスペシャル、よく調査して報道してくださった。いい番組だと思う。でも戦後79年にしてようやく紐解いての報道か。
大手メディアでは、まだまだ取り上げられていないことがたくさんある。原発もダムも風車騒音の事も、場所をわきまえない巨大風車の事も。

カネとか名誉とかエゴが判断基準となって、社会を狂わせる政治に私は絶対に加担しない。

 判断基準は持続可能な社会しかない。

とにかく人を、社会を狂わせる戦争には反対する! 

被災地の現場にも行かず実状もわからず、「緊急事態条項を」とかの主張や、43兆円で、米国の払い下げのミサイルを買うような、おバカな政治集団には退陣してもらうしかない!

320万人の犠牲を教訓に、良識者が定めた憲法9条を遵守し、平和外交を粛々と進める事。政治は、世界の潮流を理解し、踏まえ、持続可能な社会づくりに邁進すること。

これが4000人の特攻の犠牲者を弔い、教訓を未来に紡ぐ事ではないだろうか?


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