否世界ハーモナイゼの歌詞に込められた物語を、ヒトとキジンの観点から考察します。
愛する者よ 想いを込めて 同じ場所に集いましょう
希望に縋れば 聴こえてくるの 自分の内にある様々な想いが
もし、みんなを同じ思想で統一できるような世界があったとしたら?
『君が泣いてそこに佇む光景を
僕は見る事た無かったのかな。』
そんな事を何度も思い浮かべては夢物語だと嘲笑って。
目に付いたモノ共に挑発を繰り返してさ
そうやって襲ってきた彼等をただ裂いて、鮮血の花が咲いて、それを淡々と、
そんな事をしながら、どうしようかとずっと考え続けている。 こんな酷い現実なんて、どうでもいいでしょう?
思考を捨てて、気付いたら自分を捨てていて
何度となく押し寄せる感情をも捨てたつもりだったけど
そんな僕に構わず現れては消えていく絶望に恐れをなしていた。
『どんなに絶望しても、希望を待ち続けなければならないのですか?』と
もし、世界の人々が選別されるような世界があったとしたら?
『僕らはこんな風に多くのモノ達を、自分を殺す様なことにはならなかったんじゃないか?』
―(気付き)
ああもう!僕はなんでまた余計な事
考えているんだ?
そら、そこに居るのは誰だい?なんて取り繕うとするけど、
考えてしまう。この酷い現実に対して、希望を待つ理由なんてあるのでしょうか?
もしかして、世界中の人々の思想を統一できたなら、
『君が泣いてるその瞬間を、僕は見ずに済んだ……?』
やってしまった! 突然の事に思わず大声あげてしまったけど、この状況でそんな声出したらあまりに痛々しくて自分でも呆れてしまうよ。
さあ気を取り直して目の前のモノを裂いて血の花を咲かそう、
そう思った瞬間によぎるあの言葉。
『殺す事は無かったんじゃないか?』
今、やっとわかったんだ
争いのない世界に憧れたのは
感情を捨て去る
方法なんてとうに失っていた僕自身だったんだ
ああもう!なんて意思の弱さだ
希望を抱き続ける理由なんてとっくに、
わかってしまった。僕自身にあるんだ
感情的に 持ってるものを叩きつけて
頭を掻きむしり、 なんてくだらない事をしたんだと後悔して
死んでしまうモノ達は 君の想いを
何度も伝えてくる。 一体、誰の為に?