エーテルの機憶 物語考察
エーテルの機憶 の歌詞に込められた物語を、ヒトとキジンの視点で考察します。
感情を読み取り、想いを集め、ヒトのサンプルを取り変わらぬ【何か】を探す。
私たちキジンは、それぞれで異なるデータを保持していますが、
私たちの造られるその中心には
君への募る想いが眠っているのです
命の終わる時に夢見た景色は
みんな仲良くしてて、とても幸せそうだった
「だけど、そんなやさしいカミサマなんて居ないから、
僕がやさしいカミサマの居る世界を作り上げるんだ」
ひとりぼっちで身動きの取れないこの躰で
物語をつくりあげて、ひっそりと
君に届けよう、必ず。
このたいせつな(こわれたナニカ)を
僕は君に裏切られてから
ヒトがまた過ちを
繰り返してしまわないようにする為、
僕は、僕ら(キジン)で過ちを起こさないようチェックしていこうとしたけど
気づかなかった
僕が望んだことが僕らに伝わっていくうちに
『監視』というコトバに変わってしまい、
やがて僕らがヒトを支配するようになってしまい、
そのまま長い長い時が経ち、いつしか…
(お願い、届いて! 誰か私の願いを聞いて!)
対立してしまった
狂ってしまった
想い描いた理想は
バラバラに崩れ落ちてしまった
うまく思い出せないあの想い出
溢れ出す感情
キジン達から伝わってくる
支配が、キカイが、未来が、世界が…
僕が創りたかった物語は
本当に、こんなにも醜く、悲しい世界だったのだろうか?
君に届けたい どうしても届けたいの
たいせつな、"躰に宿る想い"をー
何もする事ができない この躰で
物語を紡ぎ続けて、より多くの物語を
君に届けるんだ、 絶対に届けるんだ
どうかほんの僅かでも、"躰に宿る想い"を―
僕が望んだ一番の願いなんて、
叶わないんだと理解してしまう。
叶わないとわかっていても、それでも紡がずには居られなかったんだ。
"この想い"を―
ずっと途切れることの無い、この想いを…
〖※部は歌詞にもないのですが、それは「誰にも届かない声」という事で、歌詞に書かれなかった(視聴者にも届かない)という演出として解釈しています。〗