マリィの世界の歌詞に込められた物語を、ヒトとキジンの観点から考察します。
昔の思い出にあったものは、愛しさとあたたかい温もり
頭に浮かんだたくさんのことに
思い巡らせ、思い馳せていたんだ。
楽しかった。
繊細なわたしは、現れては消えてしまう、風のようなあなたと踊っていた。
あなたを失ってしまうなんて思いもよらなかった、あの頃。
そして私の願いは叶った。ずっと思い描いた世界。
この場所に居られるなら、永遠に……
汚れた指の痛みで目が覚め、視界に霧雨が映った。あなたは居なくなり、あの温もりもなくなった。
少しして、もうそれらが二度と手に入らないこと、失う事への恐ろしさに気付いても
諦めきれず、また寄る辺を探した
ウトウトとしている時、楽しかったあの頃を思い出そうとしてみたけど、
断片的な思い出ばかりで全然思い出せなかった。
「思えば私は、いつからこんなことに執着していたのだろう?」
それに気付いた時私は、私の最も大切にしていた思い出を手放すことにした。
なんだか、心が軽くなる気がした。
思い描いていた夢が、はらはらと散っていくのが見えた。
その世界に囚われていた自分と決別するんだ。
だから私はここで生きていく事にした。
願いが叶う事なんて、初めから無かったんだ。
もう理想に振り回されたりはしない、今を生きていくんだ!