メバヱ　歌詞考察/物語考察

2025年1月31日 15:45

※ホラー注意

メバヱに込められた物語を、ヒトとキジン視点から読み解いていきます。

散らかる部屋を　無知で誤魔化している
(散らかる…物が整頓されていない状態に散り広がる。)
(無知…知識のない、知恵のないこと。)
(誤魔化す…本心を見やぶられないように、話をそらしたり、でまかせを言ったりして、その場やうわべをとりつくろう。)
夢を待つ日々に　水をかけたら
(夢…将来、実現させたいと思っている事柄。将来の希望。思いえがく将来の設計。また、現実ばなれした願望。)
(水をかける…(対象を植物に例えて)水を与えて成長を促し、育てること。)
はしり出す鼓動　サヨナラで裏返した
(はしり出す…物事が動き始める。始動する。)
(鼓動…気持ちや物などが震え動くこと。)
(サヨナラ…おわかれ。)
(裏返す…物事の、今までとは反対の一面をあらわすこと。)
何も知らなければ　笑顔で居られたのに

散らかる部屋に見向きもせず
逸る気持ちに従って君に電話をかけたら
衝撃的な事が起こり、「用事があるから」と咄嗟に電話を切ってしまった。
こんなこと知らなかったら、君と笑顔で接することができていただろうに。

知りたいと思う気持ちと　知りたくないと思う気持ち
どうして共存しているの
(共存…同時に二つ以上のものが共に存すること。)

どうしてそんなことをしているのか
知りたいけど、知りたくない。
知ってしまったら後悔してしまいそうで、不安でたまらなかった。

私は誰？　私は何？　私はどれ　ねえ　何故
救えばいいの？　壊せばいいの？　どうすればいいの？　ねえ

私達は付き合ってるんじゃなかったの？私は貴方にとってなんなの？私は選ばれてるの？ねえ一体どうして！
君との関係を続けたらいいの？それとも別れた方がいいの？
どうすればいいの？ねえ

手を伸ばす　光に呑まれる
(光…ひかりに照らされて美しくりっぱに見える姿・形・色・艶など。)
(呑まれる…相手やその場の様子などに圧倒されて小さくなる。萎縮する。威圧される。)
手を伸ばす　泥に塗れる
(泥…にごる。けがれる。)
手を伸ばす　嘘で千切れる
(千切れる…細かく切れる。細かくばらばらになる。)
手を伸ばす　光に呑まれる
手を伸ばす　泥に塗れる
自画の藍　だから手を伸ばす
(自画…自分で描いた絵)
(藍…[花言葉]美しい装い)
私の宇宙がメバヱますように
(宇宙…すべての空間と時間、すなわち時空全体)
(芽生え…物のはじめ。きざし)

君との関係を続けたいと思ったけど彼女の方が君と仲良さそうに見えて
それでも諦めずに色々な事をして
そのうち君の言葉が嘘にしか聞こえなくなってしまって
もう一度関係を取り戻そうとしたけど、やっぱり君と仲良さそうな彼女が羨ましくなって
どうにかしようともがいてる自分が嫌になって
自分を取り繕う為に、君と繋がり続けたいと思っていた
…私の中の、君への想いが戻ってくることを期待しながら。

夢のような日々に　水をかけたの
(水をかける…活発な動きに邪魔だてをしてだめにする。)
カタチアル闇　カタチナキ意思の揺らぐ
(闇…暗い。知識がないこと。)
(意思…何かをしようとするときの元となる心持ち。)
(揺らぐ…物事の基盤が不安定になる。)
煙たい街も　愛しく思えるような空白に
(煙たい…気づまりで、きゅうくつだ。けむったい。)
(街…四方に通ずる道。大通り。また、その道に面した人家の群れ。)
(空白…むなしく何もないこと。)

幸せに暮らす彼らに　キジンをけしかけたの。

キジンは、私の意思の揺らぎから生まれたモノ。
見てるだけで苦しくなるような街の様子さえ愛しく思えるような、虚しさを埋める闇から生まれたの。

自我の目覚めは、善か否か。
(自我…[心理学]行動や意識の主体。自我意識。)
(目覚め…ひそんでいたものが働き始めること。)
(善…よい。正しい。道理にかなっている。)
(否…うちけす。承認しない。肯定しない。)
自我のメバヱは、善か否か。
自我の目覚めは、善か否か。
自我のメバヱは、善か否か。

【楽曲中の該当箇所での表現から推測】
私の凶気が、自我を持ちだす。(これでよかったのだろうか)
キジンに、私の意思が伝播していく。(これでよかったのだろうか)
キジンが、街を侵食していく。(これでよかったのだろうか)