sasakure.UKさんがド葛本社のドーラさんに提供した曲
『レッド・ルーラー』の歌詞に込められた物語を、
ササクレフィクション準拠の観点から解釈します。
この終わる事を知らない災いの中で見出した、ほんの小さな希望を踏み散らすのは誰!
(ふつふつと沸き上がる怒り)
激しい動揺と歯車が狂い始めたことを感じ
絶望と窮地に立たされ
命令を聞かず殺された彼女を目の当たりにし、激情のままに相手を殴りつけた
"ニンゲン"を取り繕った怒気で"ニンゲン"の在り方を語った。
希望を奪ってきた奴らが命令をしてきたが
内に滾る強い怒りの前に立ちはだかる彼らの声など聞こえるはずもなく
その命令に背き彼等を血の海に呑み込んだ
コイツらを寄越したのは誰だ!
僅かな希望すら失う事になった責任も
それでも未来に希望を込めたこの弾も
―お前に喰らう覚悟はあるか?
抱くのは様々な願いか
或いは血に染った彼女の姿か
はじめようか
一息に!
終わらせてやろうじゃないか
何もかも全て
思い浮かんだ単純な疑問さえ無視して
なんと言われようと、この身がボロボロになろうとも
僕は"やさしい世界"を護りたいんだ!
それを阻む者が居るのなら さあ、
今夜も熱くやろうじゃないか
灼熱の怒りに身を任せて
木霊する僕の叫び
諦めきれない想いとすすり泣く音が響く
血がとめどなく溢れ、もうどうにもならない事を知らしめてくる。
再会の喜びの裏で別れが今にも手招きしてくる
命の火を消すかのように降りしきる雨の音も
静寂を嫌う様に手を動かすその鴉も
―命を終わらせまいと、彼女に刃を入れる覚悟はあるか?
ヒトツは生きている僕
フタツの生きているかどうかあやふやな躰
はじめようか 一息
何とかして命を繋ぎ止めるんだ!
手が滑り、その刃は切ってはいけないところを切ってしまう。
必死になって損傷箇所を抑えようとする
彼女が死んでしまう未来を見たくなかったから
どれだけ辛くても、どんな形であろうとも
君と共に過ごす未来を護りたいんだ
どんな困難が立ちはだかろうとも
この夜を乗り越えるんだ
その液体は、全てを真っ赤に染めていく