こやぎにっき 0日目その2
ヤギとはどんな生き物なのか。
分類
ヤギの家畜化の歴史は、ずいぶん古く、10,000年前と推定されている。
新石器時代の西アジアの遺跡では遺骨が出土しているとか。
日本では15世紀ごろ、小型山羊が東南アジアから持ち込まれたのが起源だと言われている。
また、ヤギは粗食に耐えるということで、18〜19世紀の遠洋航海者が、船で各地に持ち込んだそう。
家畜ヤギの祖選手は、西アジアの山岳地帯に今も生息している野生のベアゾール山羊だと言われており、遊牧民によって東西へと広がり、各地で交雑、種類が増えていき、現在では500種以上と言われているそうな。
うちに来る予定の子は、東アジアへ伝播した褐色の島嶼型山羊の仲間なのか、あるいは「日本ザーネン」と呼ばれる、ヨーロッパから輸入したザーネン種と日本在来種との交配によって作られた子なのか。もらったらよく見てみよう。
(なお、東アジアにきたものは経路によって2系統に分けられていて、黒色は大陸型山羊と呼ばれ中国、インドシナ半島、インド、韓国などにいる)
ザーネン種は、こんな感じ↓
ちょっと逸れるのだけど、ヤギの学名をみると、「Capra Linnaeus, 1758」と書いてあった。
どうも、1758年に、LinnaeusがCapraと名付けた、という事らしい。
Linnaeusとは何者?
少しばかり検索してみると、Linnaeusとは、カール・フォン・リンネ。
「分類学の父」と呼ばれる有名な人らしい。そう言われると聞き覚えが。
研究分野は、植物学、生物学、博物学。
なお、息子も学者で、区別して父は「大リンネ」、息子は「小リンネ」と呼ばれる。聞いたことあるな。
しかも息子も同名で「カール・フォン・リンネ」、そういう時代なのか。
ちなみに大リンネの父は「ニルス・インゲマション」、なんでなん。
当時、スウェーデン人の多くは姓を持たず、「○○の子」という意味の言葉を、姓のように使っていた。
父の場合は、「インゲマルの子=インゲマション」となる。
それで行くと、カール・フォン・リンネには「ニルスの子」という意味の言葉が姓として使われそうだが、
大学進学の際に、父や祖父が牧師であることから相応しい姓として「リンネ」とつけた。出身地に生えていたフユボダイジュ(スウェーデン語でLind)からとられたのだそう。
ふむふむ、今後ヤギをみるとリンネのことがよぎりそう。
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