いか釣り
最近は日曜の休みなので、15時くらいまで寝る予定だった。
11時くらいに目が覚めた。目が覚めると簡単に二度寝できなくなったのも最近。
しばらく横になっていて、気になっている女の子の事考えていた。
久しぶりに天気がいいのでそれを感じる行動しなくてはもったいないと思い布団から出た。
そしてこれからどうすんだ俺とか思いながら外のハンモックに寝て空みたり携帯みたりノート(紙のノートB5)に落書き書いたりぼんやりしたりしていた。
これまた最近仲良くなった10年上のパンク好きの冗談みたいな人から連絡があり、今夜の予定は?と聞かれた。前から話していた釣りのお誘いのようだ。
何も予定が無いと返し、17時に洋服の青山の駐車場で待ち合わせになった。初めてのいか釣りだ。
それまでの間ずっとハンモックにいたから翌日まで首が痛いのが続く。まともにご飯食べていないのも関係しているのか?
近所の友達が相変わらず庭の方からチューハイ持って入ってきたのでそれを飲みながら17時までおしゃべりした。もうちょっと日当たりのいい縁側やベランダがあるといいなといつも通り思った。それは将来の夢。
17時に洋服の青山の駐車場まで歩いて行って車に乗り込んだ。
お互い素面で会うのは初めてだったので少し照れた。
西伊豆側を車で30分位走った。
話に夢中になっていたわけでもないのに目的地をいったん通り過ぎた。
考えてみたら小学校の時に父と行って以来の釣りだ。そんなに釣りしてこなかったんだ。
餌に塩漬けをささみをセッティングして釣りを開始した。星が綺麗だった。
2時間位で終わると思っていたが0時までやっていたので思っていた3倍位だ。
台風が通り過ぎた後だからか、周りも全然釣れいなかった。少しづつ人は帰って行った。
星が綺麗だった。先輩は1匹もつれなかった。こんな事初めてだくらいに言っていた。
でも、先輩にとって良い事が2つあった。
1つは近くで釣りをやっていた学生の集団の中の女の子が急に近づいてきて話しかけて来たことだ。山梨から来たとか言っていた。僕は顔はよく見えなかったが、先輩は、可愛かったと何回か言っていた。女が釣れそうでしたねと言っておいた。
もう1つは、流れ星を見た事だ。あっ、流れ星だ、何もお願いしなかったけど、と言っていた。煩悩の少ない人なのかもしれない。
僕は1匹釣れた。小振りのいかだった。釣り上げた時の手応えが気持ちよかった。先輩がその場で内蔵と背骨と皮を取ってくれた。
釣れなくても楽しかった。竿を振る練習やぼーっと海を見ている時間や、星が綺麗な事とか。沢山星が見えると街中でいつも見えるオリオンとかカシオペアが紛れてわからなくなるんだと気付いた。
風があって少し寒かった。
帰りは家まで送ってもらった。先輩は明日富士山の方へきのこ狩りに行くらしい。
帰ってから、寝ようかとも思ったが、せっかくなので新鮮なうちにいかの刺身で一杯やった。