
実家にいる猫の名前について
前に書いた部分もあるのかもしれないのだけれど、実家にいる猫について。
ちょうど、今書いている記事なのだが、ワーキングホリデーで韓国に行っていて、帰ってきてすぐの事。
2008年5月後半。友人がお帰り会をしてくれて、千種で酒を飲んだ。
そのまま千種の友人宅に泊まり、翌朝、大曾根にある店の兄さんにも挨拶していこうと思って大曾根に行った。
大曾根で降りた時に駅のコンビニの前に数人の人とコンビニの店員さんが。
近付くと、箱に3匹の捨て猫。へその緒がまだついている。
手紙が添えてある。「誰か拾って上げて下さい。白猫が○○で、三毛が○○で。。。」
へその緒ついた状態で捨ててるくせに生意気に名前を指定してきてやがる。
咄嗟に僕が連れて行きますよと言ってしまった。体に酒が残っていた。
知り合いのとこに挨拶して、またコンビニに行ってダンボールごと猫を持って電車に乗った。
走り出した途端、冷や汗がばーっと出た。
それで家に帰って、親に反対されながら世話をして、今は実家で家族の一員として暮らしている。
連れて帰ったばかりの時、友達にどうしたらいいか聞きながら世話をした。
夜中に何度も起きて、ミルクとやって校門を刺激して排泄させて。
その頃は夜はまだ暖かいとは言えなかった。
毛布を掛けてやっていたが寒かったようだ。
1匹は早い段階で死んでしまった。
死んでしまった時、僕はそれを見ていた。
ベランダで日光に当てていた。
3匹はごろごろしていたのだけど、1匹がだんだん動かなくなっていく。
ゆっくり動かなくなって、呼吸も止まったみたいになった時に横の猫が寝返りをうってぶつかると、思い出したようにまた呼吸をして動き出すのだ。
それを繰り返しながらいつか動かなくなってしまった。ただ涙してみている事しか出来なかった。
その後、調べていて、子猫には夜は寒いのだと分かり、炬燵の中に入れて夜は温めた。
そうして、2匹は元気に育った。目が開く前は2匹共、両目が膿でぱんぱんになって、どうなるかと思ったりとかあったけど、今はちゃんと元気。もう年寄になってきたけど。
それで、猫に名前を付ける時に一匹は兄ちゃんと母さんがつけさせろとうので、命名した。ぴーぴー泣いてたからピー助とつけた。ぐいぐい言って来た割に安易だな。
もう1匹のメス猫に僕はチルチルと名付けた。
その頃に、友部正人の「6月のあめの夜チルチルミチルは」を聴いていて、その歌詞の内容が、死んだ猫と生き永らえた猫の事と重なって聴こえたから。
その歌詞と言うのが、
“もう会えないと思うからと僕に一曲歌わせる
それほど良くは歌えなかったのに 最高最高とチルチルは言う
6月の雨の夜チルチルミチルは空の鳥かご下げて死の国へ旅立った
ゆうべのままのこの僕が朝日を浴びてまだ起きている”
という部分だった。
後で気付いたのだが、チルチルは男の子で、ミチルが女の子だった。
でもそのままにした。
三毛がチルチル。