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青春の音楽とその情報集め
最近家でラジオを聴いている。ラジオの内容というよりは、聞くともなくラジオを流しながら家での事をやるのは丁度いい。
人の話してる声だから良いのだろうか。
音楽とは違う。
ラジオだと、毎回話す内容も声の抑揚も違うから感覚的に違うところは結構あるのだろう。
前の仕事の時は車に毎日乗るので、ラジオを聴いていた。
毎日聴いていると、あれがいいとかあれは面白く無いとか思った。
特に好んで聴いていたののは、ゴンチチの番組、音楽遊覧飛行、ゆうがたパラダイスの水曜日(赤い公園の津野米咲がパーソナリティの曜日)、歌謡スクランブル、くるり電波、AMの麒麟の川島が出ている曜日(大喜利目当て)。
ラジオで流れた曲が良くて、これは何て曲だろうって思いながら曲が終わって曲名が紹介されるのを待つのも楽しい。アナログな感覚だ。時間も含まれた楽しみがある。
音楽について、今では特に好き嫌いなくいろいろ聴いている。
僕が高校生の頃は、メロコアバンドブームだった。
高校1年の頃はビジュアルバンドみたいなポップバンドみたいなCASCADEにはまっていた。
よく遊んでいる友達がメロコアバンドを聴いていて話だけ聞いていた。
ある日高校帰りにCD屋のイマジンに行ったら小島のCDがあった。それで、これのコトカーと思ってふと手に取って、買ってみた。
それで家に帰って聞いた時は凄く興奮した。ノリがよかった。何度も聴いた。
CDの帯に書いてあった「これを聴いて学習しやがれ!」っていうのも良かった。
歌詞カードに白黒でメンバーの写真が載っていて、入れ墨が入っていた。本当に入れてるんじゃないよなぁと思った。
それから、歌詞カードの最後のスペシャルサンクスに書いてあるバンドを聴いたりしてバンドを知って行った。
KEMURIを聴いた時は、こんなに誠実なバンドもあるんだなと思った。
その頃の情報集めは、スペシャルサンクスの中から聴くとか、CDの中に入っているレーベルのCD紹介を見たり、あとは金曜の深夜に起きてハングアウトという番組を見て情報を集めた。
あと、僕の家はスカパーをとっていて、スペースシャワーTVからの情報は多かった。ブライアンバートンルイスのメガロマニアックスには世話になった。
タワーレコードで棚とか視聴機とか、タワレコが発行してるフリーペーパーのバウンスも毎月貰っていた。
それと友達からの情報。
僕はスペースシャワーTVからの情報が多かったけど、スカパー見れる家は多くないと思うので、みんなどうやって情報を集めてるんだろうと不思議だった。
高校にはメロコアのバンドを聴いてる人は少なくて、音楽の話をするのは少数だった。
そういう風だったから、情報を見つけるのも楽しかったし有難みがあった。
知らないバンドを始めて聞いた時の一つ一つの感動も。
ライブに行って、前座で出てたバンドが格好良くって物販で買ったり。
バンドメンバーが売り場に立ってたり。
距離の近さも凄く良かったんだと思う。胸が熱くなった。
その頃はパソコンを触る事なんてなかったし、携帯でインターネットは繋がるけど、使う訳でなかった。
今はインターネットが当たり前だ。そんな事言うと今更だし、誰でも言うことだけど、やはりインターネットであらゆる事が変わって影響が及んでいる。
僕だって高校の時にはこうして自分のホームページを作ってオタクみたいにブログ書いてるなんて想像しなかった。パソコンに向き合ってるのなんてオタクだと思っていた。
今でも、パソコンをほとんど触らない人もいるみたいだけど。仕事で触っても、家には無いとか。スマホでは日常的にネットを使用するけど。
今の若い人達は音楽、音楽以外でどれだけ感動するのだろう。何をやるにしても、先に予備知識が入った状態になってしまうのではないだろうか。つい調べてしまったり。
折角見ても面白く無いってのが無い為に調べるのも良いだろう。見て、つまんなかったなーって話のネタにするのもいいだろう。無駄なんてものは無い。無駄は無駄ではない。全ては繋がっている。
今は情報がいくらでも得られる、知らないバンドの事だって。
僕が高校生の頃、今みたいに情報が得られたら、あんなに夢中にはなれなかったのかもしれない。他に夢中になれるものを見つけたのかもしれないし。
本を読む人読まない人。ラジオを聴く人聴かない人。パソコンを触る人触らない人。
っていうのがあるんだなと思う。そりゃあそうなんだけど。