韓国ワーホリ生活 33
ゆうちゃんから今度一緒に遊びに行こうと誘われた。
ハヌルコンウォン(空公園)と、どこそこの大学の学食がお代わりし放題だから行きたいのだと言っていた。
そんなご飯食べる人じゃないのにな、相変わらず変な奴だと思った。後日行く事にした。
シンチョンから地下鉄ですぐだった。
駅から少し歩いたら広い丘があった。それがハヌルコンウォンだった。
ちょっと上るだけで頂上へ行けて、頂上はだだっ広いススキ畑になっていた。
高いところにあるので、辺り一面ススキ。ススキと空しか見えない位で、気持ちの良い場所だった。
僕らはそこをゆっくり歩いた。ゆうちゃんは騒がしいし、写真を撮ってくれというけど、作り笑顔ができないのでいざ撮る時になると苦笑いの顔になっていた。
僕も写真を撮られるのが苦手だった。作り笑いが出来ないのだ。
そのうちに、ゆうちゃんが韓国人の女の子二人組に写真を撮ってくれと頼んだ。ゲッと思った。
そして、二人で写真を撮ってもらうのだが、二人の距離もあるし特にポーズ無し、二人共苦笑い。
女の子にそれでいいのか?と言われた。
その後、ゆうちゃんはその子達のカメラで写真を撮ってあげていた。女の子達は僕達にとって見本みたいだった。
僕達はハヌルコンウォンを堪能した後、地下鉄で移動した。
ゆうちゃんは大阪出身で文句が多い人だったので、何かとぶつぶつ言っていた。
何なんこの国とか、ほんま嫌やとか言って。
実際そんなに嫌そうじゃないのだが。そうしている事が楽しいのだろう。
美人で綺麗な格好しているのだが、動きとか言動とか中身が大阪のおばちゃんだった。
僕達は大学について(アングク辺りだったような気がする)食堂に入った。昼を過ぎていたので食堂はがらがらだった。
二人共定食的なものを頼んだ。
ゆうちゃんはめっちゃ食ったろ、と意気込んでいた。
僕はお代わりしなかったが、ゆうちゃんは2回くらい食べたいものをお代わり貰いに行っていた。
1回目に行って戻って来た時の、ほんまやほんまやといううれしそうな表情を見て、ほんとにこいつおばちゃんだなと思った。
その後、大学の近くの商店街で買い物をした。お洒落な雑貨屋とかがいくらかあった。
その中の一件で、薄桃色のTシャツが5000ウォンだったので買った。
会計の時、間違えたのか3000ウォンで買えた。
そうして割と明るい内に僕らはシンチョンに戻って解散した。
大山とアジョシが一緒に飲んでいる仲間に、ゴンさんという人がいた。
コリョデに留学していた。
大阪出身で格闘家の秋山と同級生だったと言っていた。8つ年上だった。
面白い人で冗談ばっかり言っていた。
酔っぱらってくると、実家は金持ちでという話をした。
俺出すから行こうっと飲みに連れて行ってくれるのだが、会計になるともたもたし出したりちょっと出せやと言ったりした。それも面白かった。
シンチョンに行きつけのバー(日本で言うスナックだけど)があって、そこのママを口説いていた。
人を笑わせようとか女を口説こうと思って熱心にハングルを学ぶっていいなと思った。
つづく。。。