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韓国ワーホリ生活 29

シンチョンに戻ってからみかちゃんと釜山の話をした。彼女は前に釜山で留学していたのだ。

スンヨルが友達を紹介してくれるというので会う事になった。スンヨルが待ち合わせに遅れるというので、その子とシンチョン駅で先に会った。

サンヒという同い年の女の子で日本の留学から帰って来たばかりだった。韓国で僕が会って来た女の子とは違う感じだった。日本から帰って来たばかりだからか、日本人ぽかった。

じきにスンヨルも来て、お茶をして、酒を飲んだ。

いつも通りスンヨルが冗談みたいな話ばかり喋っていた。サンヒは良く笑う感じの良い子だった。

それから少しして、スンヨルは留学で日本に行った。

僕はサンヒと連絡を取り合っていた。

また会いましょうという事でシンチョンでご飯をする事になった。

何か楽しい感じになって来たなと思った。

サンヒとご飯をする日になった。

僕の選んだのはオーマイチキンだった。安くてうまいんだとサンヒに熱弁したけど、彼女は知っていただろうし、異性のと食事がチキン屋かぁと思ったであろう。外国人という事で大目に見て貰えたか。

それでチキンとビールを食べて話していたら、花子の彼氏から電話が来た。

花子と口喧嘩していたら花子が過呼吸になったらしい。

過呼吸なんてほっとけば治るから放っておけと言って電話を切った。

けどまたすぐに電話がくる。

どうやら過呼吸の人を始めて見てびびっているらしい。

仕方ないのでサンヒに待ってもらって花子のハスクに走った。走って3分位。

それで、花子を横にしてズボンを緩めて、ゆっくりねーってしばらく頭を撫でてからまたチキン屋へ走った。

それで、心配するサンヒにだいじょぶだいじょぶと言ってまたチキンを食べる。

また10分くらいで電話がかかってくる。ハスクへ走る。

だいじょぶだいじょぶといっても彼氏は落ち着かない。いざ花子の呼吸を落ち着かせようとしても、どうやってやるんだったっけ?いまいち思い出せない。酔っぱらってるし。

先生に電話する。

先生も来たがいまいち分からない。病院連れてこうかと、先生が花子をおんぶしてタクシーひろいに通りに出る。

背中で花子はヒーヒー言っている。彼氏はあたふたしている。

僕はチキン屋に戻ってチキンを食べたのだけど、サンヒが行こうというので、先生のとこへ。

タクシーは捕まらない。

2台くらい通り過ぎて、今度こそと止めたタクシーには若い兄ちゃんが乗っていた。

先生がタクシーに事情を話すがタクシーが走り出した。

咄嗟に僕がタクシーの側面を蹴ったらタクシーのおじさんが降りてきて先生と口喧嘩になる。僕も何となく参加する。運転手は先生が蹴ったと思っている。

更に花子がヒーヒー言って泣く。

サンヒがやめてーと大きい声で言った。

その時、その瞬間だけドラマっぽかった。

タクシーは行ってしまって。

その後、何とか別の一台を捕まえて先生と花子カップルは行ってしまった。

その後、何か大変だったねと話しながら、サンヒとコーヒーでも飲んで別れたような。

過呼吸は病院であっさり止まったらしい。

後日、先生からタクシーを蹴った事を少し怒られた。

みかちゃんとななさんと酒を飲んでいてその話をして、慌てる彼氏に「お口ミッフィーな!」って言ってやったと盛って話したら大いにウケた。

それから、ミープルの方の事務所で寝る日々が続いた。先生はパソコンに映画とかドラマをダウンロードしていて、浦沢直樹のMONSTERのアニメにはまった。

そうしている内にある日、事務所の掃除をしようと思ってトイレで雑巾を洗っていたら、警備員にあなたどこの人だと言われた。一番角の部屋で働いてる者ですけど、と言っても、そんなの無いはずだ言う。

仕方ないので、連れ行って、先生に何か言ってもらおうと思ったら先生は机に突っ伏して寝ていた。

仕方ないので、ほらね、と言って別れた。

その後、ミープルの社長の所に行って納得したらしい。

その夜に、先生から、昼間の事情を聞いた。

誰かが変な人がいると警備員に言ったのが発端らしい。

ミープルの社長曰く、草場は格好をもうちょっと綺麗にした方がいい。特に髭だそうだ。

韓国の人は無精ひげをはやさない。

占いやってる人は長老みたいに長い髭を伸ばしているのだが。

それで、悔しかったので、その夜、髭を全部剃るついでに眉毛も全部剃った。

翌日、先生にお前嫌い、とあきれられた。

つづく。。。

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