夢の話
歯が抜ける夢を見た。
私はどこかの産科にいて、さっきまで話していた人が陣痛に耐えている姿を見ていた。
私には陣痛がきていないので、その部屋で待つ必要はないと看護師に伝え、別室へ行った。
その部屋では陣痛に耐えてる人の夫がいた。
あなたの奥さんがどれだけ頑張っているのか、私は見てきたことを伝えた。
その後だと思う。来たる陣痛に備えて歯磨きをしようとした時、下の歯が3本繋がったまま抜けた。
近くの人がまだ差し込めば間に合うと言い、私は慎重に歯茎に戻そうとした。
歯茎に押し込んだ勢いで、近くの奥歯が押し出されるように抜けた。焦った私は洗面台を移動する。
血が溢れている。下の歯が緩くてグラグラしていら。口を閉じる刺激で歯がボロボロ抜け、口腔内は血まみれになる。どうしよう、これはまずい、まずい。
そして私は目が醒める。すぐに歯を確認する。歯は並んで生えそろっている。ほっとするが、歯の抜け落ちていく感覚は生々しく残っている。
体がすっと冷える感覚がして歯を噛み締める。
隣で眠る夫に張り付いて、体を温めながら眠った。
これからどんな変化がおきるのか怖くて仕方がない。お腹の中の子が元気に産まれてくるのか不安で仕方がない。嫌な予知夢でないことを願う。
前日に、産後の再就職について不安がよぎったせいだと良い。寝る前に、息子が友達を叩く件について夫と悩み合ったせいだと良い。
胎動の有無にひたすら神経を集中させながら、そんなことを考えていた。