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ホルベックさんー初めての通訳(チェコ人になりたい女の子のおはなしより)

1998年10月28日に開設した「チェコ人になりたい女の子のおはなし」というサイトのコンテンツをこちらに載せてみようと思います。
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1997年10月。
大学の学生課の掲示板で、チェコ語通訳のアルバイトを募集していました。
わたしに通訳ができるほどのチェコ語力が??
それでもチェコという3文字を見て、反応しないわけにはいきませんでした。
その年のチェコ語スピーチコンテストで3位になったことをいいことに、
わたしは、まるで弾丸のように速くまっすぐ
そのアルバイトを募集している会社に電話しました。

通訳(という言葉を使うのも恥ずかしいほどですが)をする相手は
チェコからやってきたミラン・ホルベックというおじさんでした。
ホルベックさんは、
チェコの有名なボヘミアングラスの会社「モーゼル Moser」で働いていて、
モーゼルのマスター・エングレーバーでした。
つまり、モーゼルのガラス削り職人の一番偉い人だったんですが、
そんなことはあとになってから知るのでした。

アルバイト先は新宿伊勢丹の特別催事場。
そこでホルベックさんが、エングレービング(ガラス削り)の実演をするのです。
わたしは催事のある間、通訳としてだけでなく、
宿泊先の青山のホテルに、ホルベックさんの送り迎えをしたり、
催事場での休憩や昼夜の食事を一緒にとる付き人でした。

つたないチェコ語でしたが、
ホルベックさんとお客さんの問答を通訳したり、
ホルベックさんに日本の会社の方からの要望を伝えたりもしました。
いろいろあったぜ。

(つづく)

ここまで読んでいただき、とってもうれしいです。サポートという形でご支援いただいたら、それもとってもうれしいです。いっしょにチェコ語を勉強できたらそれがいちばんうれしいです。