ありがとうČSA。ラストフライトOK767便
こんにちは。日本もようやく秋らしくなってきましたね。
noteへの投稿を始めてまもなく2ヶ月。現在、私のnoteで一番読まれている記事がこちらです。
この記事でふれているチェコ航空ČSA、最後のフライトが、一昨日、2024年10月26日の夜でした。
日本で眠る前に少しニュースを見てみると、最終便はパリからプラハへの夜のOK767で、予約はいっぱいだとありました。
100年の歴史がある航空会社の最後のフライトですから、乗りたい人もたくさんいたことでしょう。
そして昨日、チェコ航空最後のフライトをレポートするするニュースやSNSの投稿が続々。
せっかくなので、どんなふうに幕を閉じたのかをまとめておきましょう。
こちらは、Xに上がっていたOK767便着陸時のプラハ空港管制塔とのやりとり。空港の展望デッキには100人以上が出迎え、拍手で迎えているのが聞こえます。
そしてこちらは、10月26日、プラハからパリへチェコ航空で飛び、そしてパリからプラハのチェコ航空最終便で戻ってきた、飛行機ファンのYouTuber、flyRostaさんの動画です。
こんなふうに半日ほどで、動画が見られる世の中もすごいですね。
プラハ→パリ便でビジネスクラスの機内食も紹介されていました。とてもおいしそう。
flyRostaさんの動画ではフライトだけではなく、最終便の乗客やクルーにも話を聞いていて、とても充実したレポートになっています。
とにかく出てくる人たちがみんな笑顔。国際線だけど、チェコ語ばかりが聞こえてきます。フラッグキャリアってそういう存在ですよね。
動画の中で悲しい空気や寂しい雰囲気はなく、最後だからこそ、チェコ航空を大好きな人たちばかりが乗っていて、このフライトをいい思い出にしたいという気持ちにあふれた幸せなフライトだったんだなと感じました。
動画でコメントを求められたチェコ人たちはみんな、自分がどんなふうにチェコ航空に関係があったか熱心に誇らしげに話しています。
この日、Flightradar24のサービスでもっともトラッキングされた便にもなりました。
飛行機を降りる乗客には、チェコ航空のスタッフが並んで拍手でお見送りしたみたいです。
整備のスタッフも並んで機体の写真を撮っています。
展望デッキにもものすごい数の人がいます。
そして、最後に機長が降機してスタッフから労われるシーンも。
もう昨日からOKという便は存在していないわけですが、この動画を見ると、いろいろな形でみんなの心の中にチェコ航空は存在した、愛されていた、ということがよくわかります。
それから、Seznam Zprávyというニュースサイトでは、機長からのチェコ語の挨拶が紹介されていました。何が書いてあるか翻訳してみました。
「ご乗客の皆さま、機長からご挨拶申し上げます。
チェコ航空の現在の従業員全員を代表して、この便の乗客の皆さまにお礼を申し上げます。私どもが喜びと愛をもって提供してまいりました安心と安全とともにČSAの飛行機をご利用いただき、信頼を寄せてくださったことに心より感謝申し上げます。
チェコ航空は、嵐のような20世紀において、困難の伴った航空輸送の黎明期より、チェコおよびスロバキアが経験したあらゆる歴史、紆余曲折を乗り越えることができました。
他国による占領、社会主義、荒れ狂う90年代、それに続くテロやパンデミックとの戦いの困難な時期も、チェコ航空は生き延びました。
残念なことに、この歴史と伝統はオーナーたちの決定によって打ち砕かれてしまいました。会社の運営権を終了、それに伴い、今日まで続いたOKというコードでの運行終了が決定されました。
この歴史の幕を閉じることは私たちにとって悲しい義務でした。個人的にも、この国において自らの歴史から学ぶことがいかに重要か、をより強く考えるようになりました。そして、彼らの犯した間違いについても、もう繰り返されないようにと願っています」