チェコ人YouTuberが九州を横断
こんばんは。きょうもおつかれさまです。
先日、何かで見かけてフォローしてあったチェコ人YouTuberのČočíkさんが日本語をバックにしたサムネイルでプレミア公開の予告をしていました。
同接700人超! 日本を見たがるチェコ人がいっぱい
první část(パート1)とあるので、何本かあるみたいだし、その最初の一本から見れるなんてちょうどいい!と思って、日本時間では夜中0時に公開スタートの動画でしたが、見てしまいました。
チェコでは夕方17時からの配信でしたが、小一時間あった再生時間の間に、同接っていうんですか、視聴者数は700人越え。
コロナ明けで円安ということもあってチェコ人の日本旅行も特に多いようですが、YouTubeで日本を見ておこうというチェコ人が増えているのを感じます。
全編とおしてČočíkさんのトークで動画は進みますが、チェコ語で紹介される日本の景色もとても興味深かったです。
個人的にツボだったところを中心にダイジェストでご紹介します。
0:49 【オープニング】なんだ、この日本語の歌は
Čočíkさんのオープニングコメントの後、あたかも主題歌のように、とある日本語の歌が流れます。
日本語の歌ですが、きっと知っている日本人は少ないことでしょう。
私も知らなかったのですが、ある年齢以上のチェコ人、スロバキア人に会うと、この歌と、この歌が主題歌だった日本の犬のドラマの話題が必ずと言っていいほど出てきました。
そして、彼らは日本語は全く話せないのに、みんなこの歌は歌えていたのです…。
そして、ここでもČočíkさんが動画で使っていて、同接のチェコ人たちもチャットで非常に盛り上がっています。
日本人はさっぱりわからないので、チェコ人にそれはなんというドラマか尋ねると、「ゴロ、ビーリー・ペス(Goroーbílý pes:ゴロ、白い犬)」。
そのドラマのオープニングがYouTubeにありました。ご存知ですか。
私たちはわからなくても、45歳以上のチェコ人に見せたらなつかしくて悶え始めるのではないかと思います。
この動画のコメントに飛ぶと、日本人からのなつかしそうなコメント、しかも犬について好意的で同情的な内容が並んでいて、チェコ人と変わらない愛聴者が日本にもいたことがわかりました。
Čočíkさんもちょうどこのドラマ世代なのですね。
2:26 【博多】あふれんばかりの笑顔でスタート
混雑した博多駅からČočíkさんの旅が始まります。私も博多駅は何度も行ったことがあるので、うれしそうにしゃべっているČočíkさんの背後にある柱の模様に見覚えがありました。
チェコ人が日本に来るときは、東京または関空に着陸して、そこから旅がスタートすることが多いのですが、さすが旅行系YouTuberは意外なところからスタートです。
ここから初日ですが、Čočíkさんは終始ずーーーーっと笑顔です。そんなにうれしそうな顔をされると、こちらもついつい見てしまいます。
8:00 【唐津】惜しい二人
Čočíkさんは博多駅から地下鉄に乗って、列車の終点と思われる唐津駅でいったん下車しています。そのとき駅のホームにいた女の子がYouTube撮影をしていることに気づいて手を振ってきます。
Čočíkさんもまんざらではなさそうで、とてもうれしそう。
8:26くらいから二人は直接話しています。
このやりとりに思わず、見ながら「クーーーーー」っとなってしまいました。
おたがいの言いたいことと聞きたいことが一致していて、日本語にもなっているにもかからわず、伝わっていない!!!!
コミュニケーションはかくのごとく、文法や語彙じゃないんだと思わされる瞬間です。
ことばができたって二人の息が合ってないと、伝わらないときもあるんだよね。
このあと、Čočíkさんは唐津駅前でファミマのサンドイッチとチーズ鱈を食べています。日本人旅行系YouTuberならご当地グルメは絶対に外せないところでしょうが、こちらの動画に食べ物はほとんど出てきません。出てきても、コンビニ飯。
逆に食べものを紹介しなくてもワクワクする動画、というのがどんな内容なのか気になってしまいます。
30:29 【鳥栖】朝7時半からJ1最下位を語る
初日は唐津から長崎方面へ移動し、佐世保で宿泊されたご様子。
そして二日目はなんと、朝6時前に佐世保駅へ向かったČočíkさん。
二日目は少し複雑な移動になるようで、緊張感からか初日の笑顔は早くも消えていますが、このチェコ人がどこへ向かうのか目が離せません。
早朝の車窓、朝日の中に映える田んぼの景色、その向こうに見える青々とした山がとてもきれいです。やっぱり旅は早朝がいいな。
降り立ったのは鳥栖。このあたりは鳥栖かと思ったら新鳥栖があったり、いろんな路線が走っていたりするので、ちゃんと目的地に行く列車に乗れるか心配になってきます。
乗り換えに45分あるらしく、またコンビニで食べものを買っています。
乗り換え列車を待つ間に、駅のホームからスタジアムを眺めながら、サガン鳥栖の情報を調べて、J1のチームであること、現在J1最下位であることを説明していました。
サッカーはチェコでも人気のスポーツですが、まさかチェコ人YouTuberによって紹介されるチームがサガン鳥栖というのも新鮮です。
というか、鳥栖が地方都市だと思っているのは多くの日本人だけで、もともとこういう国際的なチャンスの多い場所なのかもしれません。チェコ人もうろうろしているのかも。
36:32 【豊後森〜杉河内】自然の中のチェコ人
このあと、豊後森という駅で乗り換えて、目的地に着いたČočíkさん。目的地とは…。なんと杉河内という駅です。し、知らない場所だ。
豊後森という駅もとてもかっこいい駅舎です。このチェコ語YouTubeを見なければ知らなかった世界。
どうやってČočíkさんがこの場所を目指そうと思ったのか、とても気になります。
チェコ語で検索してみましたが、豊後森や杉河内について、とくにチェコ語で紹介されているというわけでもなさそうです。
このあと彼がどこへ行ったかは実際に動画を見ていただきたいところなので書きませんが、ど田舎と形容されるであろう、こうした景色をチェコ人がわざわざ目指してやってきて、インターネットに載せてチェコ人たちに見せている、というのが何とも不思議な感じがします。
私も行ったことのないエリアだったので、とてもおもしろかったです。
これが自分の地元だったら何もなくてつまらないと思ってしまうかもしれないけど、チェコからの旅人にとっては新鮮で新しい経験なのだと想像すると、地元を見る目が変わってきます。
動画を見ているうちに、自分が10年15年くらい前に、バックパックだけで南モラビアの畑の中を歩いていたのを思い出しました。
当時はYouTubeはなかったけど、私も写真を撮ったな。
ああいう人か、この人は。
というか、私がこういうことしてたのか。
47:15 【天ヶ瀬】と言っても温泉に入るわけじゃない
このエリアをČočíkさんは徒歩で西へ移動していったようです。
杉河内から小一時間歩くと、天ヶ瀬温泉の看板が出てきて、天ヶ瀬駅に到着します。
日本人なら絶対ここで温泉に入ると思ってしまいますが、Čočíkさんはここでも自然を堪能。滝を見に行って笑顔です。
チェコ語を聞いていると、温泉だということはわかっているみたいですが、まあでも日本みたいに「温泉=入浴」というイメージがチェコにはないからかもしれません。
このあとČočíkさんは電車で東へ向かい、大分駅へ。
駅のファミマで食べものを買って、これからどこへ向かうか考えていたみたいです。
別府という大きな温泉地があることを話していますが、やっぱり温泉には向かわず…。
電車で移動して、フェリーに乗って、八幡浜という街に移動しています。
そうです、四国上陸です。
ご本人も動画で言ってますが、チェコ人が知っている日本の4島「北海道、本州、四国、九州」のうち、もっとも知られていないのが「四国」。
私も四国は愛媛の松山しか知らないので、どこへ行ってしまうのか今からワクワクです。
(追記:10月11日)
Čočíkさんの日本旅行パート2が予告されました。
13日0時からプレミア公開です。