見出し画像

久しぶりのプルゼニ(旅の2日目)

今回の旅行で完全フリーな日が今日だった。
他の日はもう何かやらなくてはいけない予定が入っている。
今日はホテルで仕事してもいいし、プラハでぬぼーーっとしててもいいし、思いきって遠出してもよいのだ。

昨夜は22時前に寝たが、時差ぼけもあって3時半に目覚めた。早起きして遠出もできる状況になった。

今回の宿は朝6時半から朝食がとれる。
7時前に行ったが、メニューの豊富さにいろいろとってしまい、小一時間かけてしまった。
冬のチェコあるあるである。寒い時期は朝ごはんでゆるみすぎる。

チーズ取りすぎ。

ということで、ホテルの部屋で少し作業をして8時半ごろの列車で出かけることに。行き先は西ボヘミアだ。

宿の近くのスミーホフ駅に向かう。
本当に近くて、トラムに乗ったら5分ほどで着いてしまった。宿が便利すぎる。
スミーホフ駅のノスタルジックな建物を写真に収め、お水とおやつと雑誌を買って電車へ。
まずはプルゼニをめざす。

プラハからプルゼニまでは1時間ちょっとだ。
昔はRegiojetのバスが1時間に1本くらい頻繁に出ていたと思うんだけど、今回調べたら土曜の深夜に一本しかなかった。

なので、のんびり電車で。鉄道の駅を使いたかったのでこれでいい。

待ってる間に来たカルルシュテイン行き。

プルゼニ駅で降り、階段を下ったら、そこはもう駅ではなかった。しかも駅舎が遠くにあって、写真を撮ろうにも見えにくい。うーむ。

とりあえず駅の外にいるみたいなので、あえて戻らずに、そのまま街の中心の広場に向かう。午前中だけファーマーズマーケットをやってるらしいのだ。

向こうに見えるのは西ボヘミア博物館。

プルゼニは何度も来たことがある。
パナソニックの工場があり、その駐在の日本人家庭の奥さまにお友達や生徒さんがいて、よくしていただいた。その後、生徒さんと真冬にビール工場見学にも来たっけ。

それで思い出したが、プルゼニはピルスナーウルケルという有名なチェコビールの街。
おいしいビールが作れるということは麦とホップと水があるということだという。
つまり、川のある街。つまり、寒い。

広場はクリスマスマーケットの支度ばっちり。

広場についた。真ん中にある聖バルトロムニェイ教会はチェコでいちばん高い、という豆知識を思い出しつつ、広場に準備されているクリスマスツリーとマーケットの屋台を眺める。
クリスマスマーケットは22日からだそうだが、もう明日にもできそうな感じである。
教会の向こう側に目指していたファーマーズマーケットがあった。

ファーマーズマーケットは楽しい。食べものがたくさんあるし、チェコ語の勉強にもなるし、チェコの食生活もちょっとわかるし、チェコ人とお話もできる。

kadeřávek(ケール)。ここに来なければ知らなかった単語だ

エティハド航空の機内食のヨーグルトで、なんかラズベリーソースおいしいなと思っていたけど、その影響なのか、私は昨日もラズベリーのヨーグルトを選んでいた。
すると、マーケットの真ん中あたりでラズベリーシロップの屋台が出てきた。売り子のおばちゃんによると咳に効くとかあったかいお茶に入れるとおいしいとか言ってる。
財布にはあいにく2000kč札しかない。シロップは130kčだからおつりがない。
小銭がないから作らないと、と言っていったんお別れ。

広場にあるインフォメーションセンターに向かった。インフォメーションのお姉さんもとても愛想がよい。
小さいおみやげを買ったら、財布に200kč札があることに気づいた。あっ。

そのままラズベリーシロップ屋さんに戻ると、おばちゃんはおかえりの笑顔である。無事にラズベリーシロップを一本購入。ガラス瓶だし、リュックに入れたら重かったが、まあいい。
おばちゃんにどこから来たのか聞いたら、Zdiceと言っていた。プラハとプルゼニの間にあるらしい。名前をきいたことはあるが、私の中ではもう今日からラズベリーのイメージになった。
おばちゃんがお店に並べてたラズベリーの鉢から実を摘んでくれた。「おいしいよ」。

心あたたまる交流。

思ったより寒いので、広場に来るときに人の出入りが気になったカフェに行ってみることに。

昨日「Vlny」という映画を見たばかりだが、まるでその世界をそのままいまのおしゃれカフェにしたかのようなカフェだった。

ビロード革命のスローガンがダンボールで貼られている

どうやら明日のビロード革命記念日にあわせたプルゼニ市のイベントの一環のようだ。
それでもこんな政治的なメッセージを壁に貼り付けたり、国旗を貼ったりしたら、おしゃれで落ち着くカフェなんて日本では作れないだろうなと思うと不思議だった。

カウンターには国旗。

メニューにInstagramのアカウントが書いてあったので調べてみたら、私がもうフォローしてるアカウントだった。前々から気になっていた場所だったようだ。

おいしいコーヒーをいただき、このお店も店員さんたちがやさしくていい笑顔で、ついついコーヒー豆を買ってしまう。クリスマス限定ブレンド。

電車まで時間があったので、もう一ヶ所見に行くことに。たぶん10分ほど歩けば着くはず。川を越え、橋をくぐってあの建物のところへ。

でーん

ピルスナーウルケルの工場だ。
見学する時間はもちろんないが、スーベニアショップだけでも見ようと敷地内へ。ショップは門から入っていちばん奥にある。
見覚えのある取水塔、工場見学の受付、チェコのビール工場に共通の煙突のある建物を眺めつつ、まっすぐ進む。

昔からの建物が同じ形で残ってるのいいよね。

スーベニアショップではピルスナーウルケル手帳2025やポストカードなどを買った。

ほんとはウィンドブレーカー的なものを買いたかったが、ゆっくり吟味するほどの時間はなさそうだったので、まあ本当にほしかったらアンテナショップがプラハにあるし、と思って駅へと向かう。

プラットフォームに向かうと、目の前に出てきた新しい待合室。そういうことか。ようやく新しい駅舎の構造を把握。
なるほど上りの線路と下りの線路で駅舎が挟まれているようだ。斬新。

モダンな待合室。

プルゼニを12:20に出て、1時間半ほどで次の目的地に着く予定。

いいなと思ったら応援しよう!

Hatsue Kajihara
ここまで読んでいただき、とってもうれしいです。サポートという形でご支援いただいたら、それもとってもうれしいです。いっしょにチェコ語を勉強できたらそれがいちばんうれしいです。