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Cartoon Thrash Metal

私はどんな音楽を探し求めて生きてきたのか。
その最適解が見つかったかもしれない…

私が音楽に興味をもったきっかけは就学前から親しんでいたディズニーアニメーションであり、両親に連れて行ってもらったディズニーランドのBGMだった。

『ピーターパン』のDVDを擦り切れるくらい飽きずに観ていて、ディズニーランドのBGMではワールドバザールのラグタイムミュージックを聴くのが好きで、そこから派生してストライドピアノに興味が移ったこともあった。

トゥーンタウンのロジャーラビットのアトラクションも音楽の原体験のひとつ。

ロジャーラビットのアトラクションを好きになったことでカートゥーンミュージックやジャズについて関心を持ち始めたり、爆音・轟音に免疫がついたりした。
大学生になってからヘヴィメタル、スラッシュメタルを抵抗なく聴けたきっかけはロジャーラビットかもしれない。

ピーターパンの音楽はディズニーランドに親しむきっかけにはなったのだけど、映画をよく観るようになってからまた興味が再燃。ダグラス・サークを調べるうちに、ピーターパンの作曲家サミー・フェインはサークの遺作『悲しみは空の彼方に』のオープニングテーマを手掛けていたことが判り、“再会”できた。サミー・フェインの作った曲はジャズスタンダードになっているのもあって今現在ジャズヴォーカルが好きな理由の補強になっている。

で、最近好きなのが
小唄とマイク・パットンの手掛けた音楽。
好きな理由はミクスチャー的な闇鍋音楽なのに無駄がなくて音に色気と艶があるからなんだけど、これはジャズが好きな理由と同じなんだよね。

ラグタイムミュージック、ストライドピアノ、カートゥーンミュージック、スラッシュメタルを好きになった理由も私のなかでは共通している。
急に加速する曲展開。ストップアンドゴーっていうのかな…プリミティブな衝動に突き動かされるような…ケレン味がある音楽。

マイク・パットン関連作品を漁るうちにとうとう…
私の好きな音楽の諸要素をアルバム一枚に集約しているCDに出逢ったんですよ。
無理矢理ジャンルで括るなら…


“カートゥーン・スラッシュメタル”

これを具現化したのが…
マイク・パットン率いるファントマスの作品
『サスペンデッド・アニメーション』

https://open.spotify.com/album/4G0gc4iAHfxI4Um4gGziNA?si=ouXFOSl2Q9C9BSH2SsqYiA


マイク・パットンに出逢えてホント良かった。

最近知ったのだけど、パットンはディック・ハイマンが大好きで、彼のモーグ・シンセサイザー作品をコロナ禍で自粛期間中によく聴いていたらしい。
私がジャズにのめり込むきっかけになったのが、Spotifyでディック・ハイマンのピアノ演奏を聴いたことだった。ディック・ハイマンはラグタイム〜ストライドピアノの名手。
彼に接続することはラグタイムミュージックの系譜に連なるということ。

パットン率いるミスター・バングルはフランク・ザッパのマザーズ・オブ・インヴェンションの後継に位置づけられることが多いけど、私は高校生の頃にザッパの音楽に出逢ってプログレを聴かなくなったんだった…。

ディック・ハイマン

ザッパ

マイク・パットン

好きな音楽家の系譜を言葉で説明出来るようになるなんて10年前には全然予想できなかった。
良い御縁ってあるもんだなと思いましたよ。

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