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「響け!馬鹿を承知で馬鹿をやる道化たちへの愛」2024年7月17日の日記


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「響け!ユーフォニアム」を見直していた。
特に第1期は、初見からだいぶ時間が立っていたため、キャラクターやシーンへの認識が異なっている部分が多々あった。

自分は優子先輩が好きだ。
特に一期では、香織先輩を盲目的に持ち上げ、場をかき乱し、主人公たちの目標に立ちふさがる存在だ。

ただ実際には、彼女は敵でも馬鹿でもなかった。
はじめはコメディリリーフ的な存在かと思っていたが、ただの熱狂的な香織先輩盲信者ではないことが所々で語られていく。実は弱い立場にいる生徒がいれば声掛けをしたり、相談にも乗る。そして自らも熱心に練習に励むトランペット奏者であり、演奏技術を聞き分ける耳を持っている。

だからこそ彼女は、"大好きな香織先輩が演奏の実力で一年生の後輩に劣っている"ことを、実は誰よりも理解していた。

下記は、優子が崇拝する香織先輩と戦う後輩の演奏を、壁越しに聞く優子先輩と主人公・久美子のシーン。

優子「どう思うこの音?どう思う?」
久美子「いいと思います。すごいいいと思います。
    きれいだし大きいし、ソロにふさわしいと思います!」
優子「だよね。一年でこの音ってずるいよね。反則だよ」

響け!ユーフォニアム 11話

この作品では、なぜか誰しも主人公の久美子には本音を漏らしてもらうのだが、優子先輩も例に漏れず心の内を吐露している。
このシーンまでは、優子が本気で香織先輩のほうが優れていると思っているかどうかまで判断できない場面だったため、なおさら衝撃だった。

同時に自分が優子先輩に惹かれた瞬間だった。
自分はこういう「馬鹿だと思われるのも承知で、道化を演じられる」キャラクターにどうしても心惹かれてしまう。

彼女は部内での再投票という無茶なオーディションの開催に尽力する。そして当日の両者の演奏を改めて聞いたうえで、真っ先に香織先輩に1票を投じる。

そういう優子がすきだ。好きだよ。

第3期で、この公開オーディションのシチュエーションがリフレインされるのは、単純にあがった。結末にいたるまでの展開は、自分なりに理論的に考えたものと相違なかったが、実際に正史としてそれを作るのは相当な覚悟と倫理観が求められると思う。

最近毎日食べている「花のくちづけ」には一つずつに花言葉が書いている。ふと手にした飴に書いてあったのはイタリアンホワイト
響け!ユーフォニアムを見ている人には、これだけで嬉しみが伝わるはず。


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TKD
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