クリぼっちたちのクリスマスキャロル


クリぼっちの男女6人が、田舎のカラオケに行ってストレスを全部吐きだすかのように全力歌唱する。

バラードだろうが、ビジュアル系だろうが、関係ない。

クリぼっちによるクリスマス聖歌の始まりだ。


「冬休み、みんなで集まろう」

誰が言い出したそんな一言がキッカケとなった。

〝たまたま〟クリスマスにみんな暇だったのだ。

正確に言うと、僕らはまだ冬休みではない。
明日が終業式だ。

でも、そんなの関係無く遊ぶ日は必然的にクリスマスになった。

〝まるで、クリぼっちたちの負け惜しみキャロルのようだ。〟

そう思ったのは、僕だけではないだろう。



クリスマス当日。

僕は、午前中友達の合唱コンサートを聴きに行った後、とある町へ向かう。

次は、僕が歌う番だ。

僕らは、必死に歌った。

フリータイム、たったの1,100円で。

13時集合の、19時解散。

ボカロ曲、流行り曲、昭和の名曲、洋楽‥


友達が知ってるか、知らないかなんて関係なく叫ぶ様に必死に歌う。
多分、みんなの平均は82点ぐらいだろう。

僕は、Adoや定番のシュガビタやエヴァ、母親譲りのLUNA SEAやラルク、兄貴譲りの尾崎豊、僕の好きなアニソンなどなど、様々なジャンルの曲を歌った。


ちなみに帰りしな、イルミネーションを観に行くと言っていたが、雨でそれは叶わなかった。



帰宅後。
友達から貰ったクリスマスプレゼントを開けた。

QUOカードと可愛らしいマグカップ

ますます彼女のことが好きになりそうなプレゼントだった。

明日は、終業式。
そして先輩が誘ってくれたクリスマスライブ。


こんな僕だけど、今年は僕なりにいいクリスマスになったんじゃないかな?

そう思って、サンタの来ることなんてないあと数時間の聖夜を過ごすのであった。


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